入学式
「しかしでかい大学だよなー?1年は一応クラスがあるんだよな?」
「そうだよ?先行は2年から別れるんだって。最初の1年は先行もあるけど、基本はクラスで動くんだって」
「5月には学校祭もあるんだよ?クラスの親睦を深めるのが目的なんだけど、箱館じゃあ一番大きいかも…」
「そのクラスなんだが…」
「待たせたな?ったくジャンケンで負けたとはいえ人使いが荒い奴らだよ…」
入学式が終わった後、人混みをかき分け建也が戻ってくる。
「喜べ!!またみんな同じ1組だった!クラス別けごとき俺たちの絆は離すことは出来ん!」
「やったあ!またみんな一緒だね!」
「とりあえずは一安心ね?」
「だな?まぁとりあえず1組に行くとするか?」
京介の言葉に3人は頷きクラスへと向かう。
「結構イベントとかあるんだな?思ったよりクラスで動くみたいだし、大学というより高校に近いな。」
「まぁそれもこの大学のいいところでもある。いろんな人と交流をとらせたいんだとさ…さて?これからどうする?サークルとかも来週からだろうし、今日はほんと顔合わせぐらいだからな?」
「ユーリとみのりも女子たちで話してるし、学校でも探索してみるか?」
「そうだな…知っといて損はないだろう?しかしいいのか?俺は知った顔はほぼいないけど、お前は違うだろ?俺は1人でも行けるし、何かあったら連絡してくれればいいから」
「そうか?んじゃ俺も挨拶してくるわ。京介こそ何かあったら連絡くれ!帰りの運転手がいなきゃ帰れんからな!」
豪快に笑うと建也は人混みへと消える。
「ったく…さてと、まずは定番の屋上だな。ベストプレイスぐらいは確保しときたいからな」
京介は建也を見送ると、地図を片手に屋上を目指す。