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07.都でデート

 カウンターに中年の男が座っていた。


「お、客か。いらっしゃい。その嬢ちゃんでも売りにきたのか。えらく絶品なことだ、結構高いぜ」


 突然の発言でリリシーを見てしまう。リリシーもこっちを見ていた。顔を横に振っている。


「冷やかしですまないな。都にくるのが初めてでな、物珍しさに入ってしまった。それにこの子は奴隷じゃない」

「なんだ、客じゃねえのか。別に構わねえよ、いつも暇だし。まあ客じゃねえにしてもな、おめえ今いくら持ってんだ?」


 口悪いな、仮にもアンタ商人だろ。


「今は大金貨五枚しかない」

「そんだけか。いや、若いのによくそんなに持ってるな。どうしたんだそれ」

「昨日浅かったダンジョンを討伐した報酬だ。そんなに持ってないぞ」

「そうかそうか、しっかしダンジョン討伐とはすげーな。冒険者か?都に来るのが始めてならそれはねえな、それにしても若いのによくやるぜ。いやなに、奴隷を買うなら最低でもその四倍は必要だぜ。高いものなら大金貨百枚は要る」

「買うつもりはない」

「買うつもりがなくてもだ。金貨が入ったらいつでも来な、いいもん仕入れとくぜ。その嬢ちゃんぐらい絶品のやつをよ」

「え、あ、そうか。邪魔をしたな」

「おう、金貨貯まったら寄ってくれよ」


 リリシーさんよりもいい奴隷がいるのか。そんなの、少し気になるじゃないか。


 店から出るとリリシーが話かけてくる。


「あまりダンジョンを討伐したことは言わないほうがいいと思います」

「そうなのか?」

「先ほどの奴隷商人、いい客が来たと思っているに違いありません」

「大丈夫だよ。買うつもりないし、うん。多分ね」


 リリシーがもの言いたげな目でこちらを見てくる。やめてくれ。


 実際に奴隷もいいなと考えてしまったのが事実だ。奴隷というのがどれほどなのかは分からない。上玉を狙うにしても金貨がいるだろう。

 なにより自分にとって、傭兵はなにかと面倒になりそうだ。

 傭兵登録者たちの前で限定スキルを使えばすぐさま酒場中に広まってしまうだろうな。

 それなら奴隷を買って狩りに出かけたほうがいいのではないだろうか。

 ひっそり暮らすにもちょうどいいかもしれない。もちろん男の奴隷なんて論外だけどな。

 まだ買うと決まったわけじゃないけど。


 次どこにいこうかな。

 あ、そういえば宿ってないのかな。


「宿ってあるか?」

「はい、私がいつも使ってる一泊、中金貨二枚のところでいいですか?」

「物価が分からないしそこでいいかな」

「分かりました」


 宿に中金貨二枚か、意外と高いのかな。

 ウォルフの皮十枚分と考えれば住むだけならいけそうだな。


「ここです。今日の分の予約を取っておきますか?」

「ああ、じゃあ頼んでいいかな」


 中金貨を二枚渡す。

 するとリリシーがこちらを見て言葉を放つ。


「一部屋でいいですか?」

「え?」

「一部屋でいいですか?」


 なんかすごい笑顔で聞いてくる。

 どうしたらいいの。


 もしかして脈ありとか?そういう想像していいの。

 いや、やめるんだ。もうその過ちを繰り返してはいけない。


 いや、でも、そうだな。リリシーさんがそういうならそれで構わない。

 俺はフェミニストだ、断るわけには行かないからな。

 決してヘタレではない。


「ああ、いいよ」


 そういうとリリシーは宿の店主と話して金貨を渡した。

 こっちに戻ってくる。


「はい、小金貨五十枚です。一部屋だと安くすむんですよ」

「そうだったのか。そうだよね」


 ですよね。

 大丈夫、まだ負けてない。分かっていたことだろう。こっちが意識しすぎなんだ。

 そうだよ、商人だもんな、節約ってやつだよね。


 小金貨五十枚を受け取り、魔法の鞄に入れる。

 宿の予約は終わったな。


 次どうするか、まだ時間はあるし。

 そうだ、酒場に行こう。

 登録する気はないけど、雰囲気だけ見ておきたい。

 ギルド本部の道は覚えたから一人で行けるけど、リリシーさんはどうするのかな。


「ギルド本部の酒場にいく、登録はしないけど周りの空気を見ておきたい。ついて来るかい?」

「はい、今日はやることもないので一緒に行きます」

「そういえば商人の仕事はいいのか?」

「大丈夫です。仕入れ先には話はついていますから」


 ギルド本部の酒場に向かう。

 ギルド本部の中はそこまで広くはないから酒場までの案内もいらない。

 酒場はわりと騒がしい。冒険者で賑わっているようだ。


 酒場のカウンターに行き、マスターから登録の説明を聞く。


 傭兵の登録は気軽に登録して解除できる、便利なものになっている。

 ただ登録するからには連絡手段が必要らしいので、家を借りていればそこの家を、泊まっている宿があればそこを教える必要があるらしい。


 この都に長いするなら家を借りられることも分かった。傭兵登録は確かに便利そうだがずっとこの都にいるわけじゃないからな。

 登録はしないだろう。


 酒場から手を叩く音が聞こえる。


「はいはい、今からシルフィーまで行きますよ。ついでに行く人いませんか。今ならたったの、中金貨一枚ですよ」


 サーチで見ると旅人だった。

 ああやって商売もできるのか。タクシーみたいなものだろう。

 話しかけているのは村人と商人だ。


 あれでもしっかり稼げてるのか。大変そうだからやらないけどね。


 傭兵登録の話も聞いて、カウンターの席につく。隣にリリシーも座る。

 ついでに酒場で食事を取ることにする。

 一食中金貨一枚らしい。最初は断ったが押し切ってリリシーの料金も払った。

 中金貨がなかったので大金貨で払い、おつりを貰う。

 つり銭を数えながら話しかける。


「結構賑わっているんだな。二、四、六、八――」

「そうですね。ここの人たちは陽気な人たちが多いです。殺伐としているところもあるようですが、私はこの雰囲気が好きですね。」

「そうだな、こっちまで元気になれそうだ。六、八、四十――」


 二つ席の離れたところから男たちの声が聞こえてくる。


「聞いたか、トルロ島の話」

「聞いた聞いた、ダンジョンが見つかったんだってな、しかもしばらく放置されていたらしいぜ」

「本当か。それなら一発、狙ってみるか?どうだ明日、行ってみるか?ほかの連中も誘って」

「そりゃいいね。あ、ボスモンスターの止めは恨みっこなしだぜ」

「分かってるよ」

「マスター、しばらくトルロ島行くから外しといてくれ、戻ってきたらまた頼むよ」


 ほう、トルロ島か。

 それに未探索ダンジョンね。行ってみたいな。

 話しているやつ等をサーチで見たらLV20台だ。

 自分でもいけるかもしれない。今はLV1だけどさ。

 レベリングにもなるだろうし、あとで行く方法をリリシーさんに聞いておくか。


 夕食を食べて宿に戻る。

 リリシーが宿の店主から鍵を受け取り、一緒に部屋に向かう。


 部屋結構広かった。ベッドはあるがあの世界よりも寝心地はよくないだろう。

 ゆっくり寝られる場所があるだけましか。

 盗賊とかいるこの世界、野宿はなにかと危なそうだし。


 そんなことよりこの一室でリリシーさんと寝るんだよな。

 ベッドは二つあるから変な気は起きないだろうけども。


 いやまて、冷静になれ。

 この場合はリリシーさんから誘ってきたわけだ。

 そりゃあ節約かもしれない。でもそれを言い訳にして一部屋にしたのかもしれないだろ。

 そもそも節約なんていってなかったしな。

 ただ待ってほしい、もしも、もしもだ。これが行けの合図だった場合、手を出さなかったら俺はヘタレか?

 もし手を出して嫌われでもしたらどうする。多分立ち直れない。

 ここでの正しい選択はなんだ。そもそも女の子が男を同じ部屋に、なんてのは誘いなんじゃないのか。

 それで手を出して嫌われたら誘ってきたのがお前なんだよ、と言えばいいのか。

 俺はフェミニストだ。そんなことはできない。嫌われる可能性があることはやらない。


 でもどうする、俺はどうしたらいいんだ。教えてくれリリシーよ。


 下らない、とても下らないことで悩んでいるとリリシーから声が掛かる。


「この宿、温泉があるんですよ。だから少し値は張りますがとても気持ちがいいものです」


 ほう、温泉とな。

 この雑念を取り払えそうだな。


 そういえばこの世界に来てから川で水浴びはしたがお湯に浸かってないな。

 中金貨二枚で温泉付きとは結構いいのかもしれないな。

 二枚ぐらいなら一日ダンジョンに潜れば稼げそうだし。食事は酒場で取れば三枚だけど大丈夫だろう。

 それに村や宿の話を聞く限り風呂はなさそうだからな。


 しばらくはここを拠点にしてダンジョン潜りでいいだろう。

 明日はトルロ島にいけばいいだろうし。


 温泉の部屋の入り口についた。まるで旅館のようだ。

 入り口は三つに分かれている。男に女、それとなんだ。


「このもう一つの入り口はなんなんだ?」

「それは混浴です。カップルにも人気が高いようですよ」


 まじかよ、この世界もそんなのあるのか。

 入る相手もいないから仕方がない。男だけの空間に行くか。


 温泉から出て入り口の椅子でリリシーを待つ。ゆっくりと浸かったから自分も時間はそれなりに掛かった。のぼせるぐらいが一番気持ちがいい。

 雑念も取れた。今日はよく寝られそうだな。


 数分するとリリシーも出てくる。


「ゆっくりできたか」

「はい」


 温泉上がりとなるとやっぱり誰もが色っぽくなるよな。当たり前だけど。

 そんなことよりトルロ島の行き方聞いておかないとな。


「リリシーさんトルロ島は知ってる?」

「はい、一度船で行ったことがあります。あ、やっぱりダンジョンですか?」


 やっぱりってなんだよ、やっぱりって。


「そうだな、盗み聞きするつもりはなかったが、聞こえてしまったからな。気になった」

「商人は荷物を運ぶので船で移動しますが、冒険者ですとフィールドムーブで行くことができます。港で案内人がいますので行けば分かると思います。明日港まで案内しましょう」

「それはありがとう。そこでお別れだな」

「そうですね。誰かと一夜(いちや)を共にしたのは初めてでしたのでとても楽しかったです。料理も一緒にできましたし」


 多分この一夜(いちや)はあの荷馬車でのことだろうか。誰も乗せたことがなかったと、つまり今日は一夜(ひとよ)をともにしてもいいってことかな?

 雑念消えてないぞ、どうなってんだ温泉。


 多分だけど荷馬車で問題なかったから同じ部屋にしたと考えていい。

 つまり今はまだ手を出すわけには行かない。

 もう少し好感度上げてからならいけそうだな。これなんのゲーム世界。


「こっちもずっと一人だったから楽しかったよ。また会えたら、というよりまた会えるかな」

「商人ギルドに私の名前を出してもらえればどこに行ったか分かると思います。ドロップアイテムの買取なら任せて下さい」

「分かった。アイテムが多くなったら売りにいくよ」

「お願いしますね」


 ああ、すごい充実してるんだな。


 トルロ島の行き方も分かったし、ドロップアイテムの売却のコネもできた。

 リリシーさんに会いにいく口実にもなるわけだ。

 うむ、十分過ぎる。多少情報量が不十分ではあるがこの世界は楽しい。


 部屋に戻りリリシーが隣のベッドで寝そべる。

 それを眺めていると目が合う。女の子の笑顔ほど見ていて安らげるものはない。


 朝になった。目覚めがいい。リリシーはまだ寝ているようだ。

 人の寝顔を見るのも久しぶりだな。


 起きるまでどうしようかな。

 ポイント設定でもしておこう。

 タレントポイント再設定を念じる。


 残りポイントが七つ残っている。結構増えてるな、職が増えたからか?

 今は村人がLV7と旅人、剣士、戦士、商人、討伐者がLV1だ。初期値が三十五で、残りのLVを会わせると四十七か。

 それで今使っているポイントは四十になる。差し引くと残り七か。


 なるほどな、職があればあるほどポイントが貯まる。

 さらに職業変更で低いLVをあげて簡単に増やすことも出来るわけだ。

 でも取得経験値増加の六十四までは程遠いな。それに武器追加、防具追加で増やしてもいいけど取り消せない。


 もし寝ている間に奪われたらそいつにチート能力がいってしまうリスクがあるわけだからな。

 奪われたとしたら追加して奪い返せばいい話だけど、そうなるとまたチート能力のアイテムが増えてしまう。

 残り八つ、どう使うか。


 一つは取得経験値増加でいいだろう。四つ消費で残り三つだ。

 再設定でいつでも設定可能だから残しておいてもいいのだが。

 なにかないかな。

 長々しい項目から三ポイント以下のものを探す。


ポイント換金


 なんだこれ、換金?こんなのあったっけ。

 つまりポイントを金貨に換えることができるってか?

 職業を取得してレベリングするだけでお金が入るってことか?

 この世界で生きるの簡単過ぎやしませんか。


 まだどのぐらいもらえるか分からないけども。

 いらないな。次。


HP自動回復量増加


MP自動回復量増加


 回復量増加ってことは自動で回復はするらしい、ただ微量ってことなんだろう。

 それをプラスにできるというわけか。

 これも取得経験値と違いで段階が増えることで二倍ずつ上がっていくようだ。

 つまりこれは最大三十二までだから十二倍ってことだろう。

 このHP自動回復量増加上げれば死ぬことはないのではないだろうか。

 少なくともどこまでが死かは分からないけど。両方とも振っておいて損はないはずだ。


 HP自動回復量増加に一つ、一ポイント消費し、MP自動回復量増加に一つ、一ポイント消費する。

 残り一ポイントだけど増えたらまた設定すればいい。

 設定完了。


 次はアビリティポイント再設定を念じる。


STR 6+100

INT 6

DEX 6+100

VIT 6


 村人のときに見たやつだ。リリシーが行っていた鍛えなおしってのはLVが一になるってことだったんだな。

 一になればSTRも六のまま、初期値に戻るから前ほどの力が出なくなると。


 設定があるから問題ありませんけどね。


STR 1+100

INT 10

DEX 1+100

VIT 12


 VITは保険、大事。盾も手放す気はない。もし飛ばされたらテレポート、ヘイストで対処できるようにINTも上げる。

 何も問題はないな。これでいいだろう。

 設定完了。


「あれ、コウさん。おはようございます」


 リリシーが起きたようだ。眠たい目を擦りながら挨拶する姿も可愛らしい。


「おはよう、よく眠れたか」

「ええ、ぐっすりでした」

「そうか。朝食はどうする」

「宿の食堂で食べれると思います。小金貨二十枚必要ですが」

「二十枚か、それなら昨日倒したウォルフの毛皮分がちょうどあるし払おう。もちろんリリシーさんの分もね」

「でも、昨日出してもらったばかりですし」

「人の好意は受け取っておくべきだ」

「わ、分かりました。ではお言葉に甘えます」


 今は金貨がある。それに小金貨二十枚ぐらい安いもんだろう。


 食堂に行き朝食を済ませ、旅支度を済ませる。といっても剣と魔法の鞄をベルトに掛けて盾を持つだけだ。


「それでは行きましょう」

「ああ」


 部屋を出てリリシーは店主に部屋の鍵を渡す。


「そういえば今日も泊まりたいんだが、数日間の予約ってできるか」


 そう店主に話しかけてみる。


「できますよ。何日間ぐらい泊まる予定でしょうか」

「とりあえず二日間だ。シングルでいくらになる」

「中金貨四枚ですね」


 魔法の鞄から中金貨四枚を出す。


「確かに、転生書の提示をお願いできますか?」


 いるのか。リリシーは常連だからいらなかったって感じだろう。

 転生書提示を念じて店主に見せる。


「ありがとうございます。それでは部屋番号は――」


 部屋番号を聞き、挨拶をして宿から出る。

 朝日が眩しい、でも元気が出る。

 今日でリリシーさんとお別れなのは寂しいが、くよくよしていられない。ダンジョン行って儲けるぞ。


 リリシーに港まで案内してもらった。

 案内人に話をつけ、人が集まるまで待つ。パーティを組んで一気に運ぶらしい。

 手間もあるしMPも消費するからな。


 その間リリシーと話をする。


「そういえば魔法の鞄の容量って増やせるのか」


 冒険するならこれが重要だよな。十個じゃ多分、いや絶対足りなくなる。


「ギルド本部のカウンターに行けば取り合ってくれます。魔法の鞄を渡して中金貨数枚で容量を増やしてくれますよ」

「そうか、あとで増やしておくか」

「また分からないことがあればいつでも聞きにきてくださいね。その、待ってますから」

「ん?ああ、なにかあったら聞くことにするよ」


 周りに喋らない辺り信用してもよさそうだ。ただテレポートのことがばれると非常にまずいからな。

 ばれたらどうするか。性別変化で誤魔化すか?一応念押ししておくか。


「スポアキングを倒したときのことは内緒にしてほしい。誰になんと言われようとも」

「もちろんです。私もよく分かっていません、聞かれても説明できないでしょうし」


 こっちも聞かれても説明できないよ。

 でも喋る気はないようだから助かった。


 人が集まったようだな。お別れか。寂しいのは向こうも一緒だと考えたい。出合って二日だけど。二日だけどさ。


「集まったみたいだな、それじゃあ行ってくるよ。また会おう」

「はい、いつでもお待ちしてます」


 手を振り、振り返される。いつまでも見ていたいがこのまま体たらくをするわけにはいかない。

 案内人のところに行き、転生書を見せてパーティを組む。


 フィールドムーブは始めてみた。これが転移門か。

 中に手を入れると、途中で戻ることはできず、奥に押し出される。

 瞬間移動というわけではないようだ。日の位置を見ると、時間は少し経っているのが分かる。


 テレポートやワープのように瞬時に移動するわけではないらしい。

 案内人に小金貨五十枚を渡し、その場から去る。


 あ、ダンジョンの場所聞いてなかった。どこにあるんだろう。


――


 フィールドムーブで移動したあとのリリシーは思い出すように呟く。


「あ、ダンジョンの場所伝えてませんでした。でもコウさんですからきっと大丈夫ですよね」


 なにが大丈夫なのか、その言葉が伝わることはない。


――

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