01.プロローグ 始まりはURLから
この世界を下らないと思ったことはないだろうか。
この世界で生きるぐらいならRPGの世界で生きたい、と思ったことはないだろうか。
ゲーマーなら誰もが思うだろう。少なくとも自分もそう思う。
これは当たり前のことだが、この世界で生きるためには金が必要だ。
そのためには働く必要がある。
RPGならば食料はいらないだろう。
だがもし、RPGの世界に行けるとして、そこで生きていくだけでも食料を買うための金は必要になる。
それに宿代、戦闘で使用する装備を揃えるのにも必要だ。
でもRPGの世界なら敵を倒せば金を落とす。
敵を狩ればいいんだ。
それで生きていける。
この世界で金を得るには働くしかない。
そう、敵を狩るわけでもなく、働くしかないんだ。
自分は働くのが嫌いだ。
つまらないからな。
働くということに魅力も感じない。魅力を感じる仕事もない。
それに働く場所を選ぶとなると、学歴や資格が必要になってくる。選ばなければいらない。
でも学歴や資格を取るのにも金がいる。
政治、経済、難しい話はよく分からないが、話されたらある程度は理解できるつもりだ、詳しく知ろうとも思わない。それに興味ない。
とりあえず分かることは、この世界で生きるには働いて金を得る必要があることだ。
何をするにしても金が必要なのは誰でもわかるようなものだ。
働くための準備に金を使って、働いて稼いだ金を使って生活していく。
狩りをして金が得られるRPGの世界とはまったく別なんだよ。
それに稼ぐ方法は狩り以外のもあるだろうけど、平和ではなく、この世界よりも問題も多いだろう。
だがこの世界は、決められたことをこなすだけだ。
働くだけの一本道の世界だ。それ以外に道はない。働かなければ生活はできない。
楽しいか、こんな人生。
楽しいか、この世界が。
楽しいわけがない。
自分の理想とは程遠い。
この世界は一見自由度が高そうに見える。
表に出ろと言われるが出たところで目的もない、やることもない、そして自分の都合で自由に稼ぐこともできない。
自分のペースではなにもできないんだ。
毎日決まった時間に起き、家を出て働く。帰ってくる時間も決まっている。
そして毎月決まった給料をもらう。
社会に出れば全員がしていることだろう。
そう、当たり前のことだ。
社会に出たのだから働かなければいけない。
例え無駄だとしても、この世界に生まれたのだから。
つまりこういうことだ。
この世界に、この楽しくないシステムに、縛られ続けなければならない。
そう考えると、この世界と理想の世界を比べると、とても下らない世の中に見えるだろう。
そういえば働き始めの頃に、年数を重ねればもっと上手く仕事ができるようになる、と会社の上司から言われたことがあった。
これは社会に出た誰もが聞く言葉だろう。
でも自分にその仕事の能力がないのは分かっていた。ないものは何年やっても平均以上にはなれない。
平均以下でもいいなら多少はできる、働けるだろう。
そら年数重ねればやれることはやれるだろうさ。
でも能力がなければ、その才能がなければ上にもいけずに飼い殺しだ。
努力すれば誰でも出来る、なんて言葉、気休めでしかない。
やれること、やれないことは自分自身がよく知ってる。
この考えは少し皮肉すぎる気もするが、自分が思っていることがすべて正しいことだとは思わない。
十人十色というしな。
自分はこういう考えだけど、君の考えとは少し違うようだな、と相容れぬ形になるだけだ。
何も問題はない。
働かなければ分からないこともある、と言う言葉は理解はできるが、能力がないのにそのまま仕事続けているのは納得ができない。
無駄に思える。
結局その会社もいる理由もなかったからやめた。
自分にはその仕事の能力がない、能力のない人間が働いても無駄だという思考になっていたからだな。
RPGで例えるなら、能力値が適正でない職業を強要されるのと同じだ。
戦士に魔法使いをやれというのは無茶だ。逆も然り。
それでも多少やれることはやれるだろう。だけど能力が適してないから上手い具合に火力も出せない、足手まといなんだ。
そう、その足手まといの部類が自分なんだ。
ゲームに置き換えればある程度納得もできる。
そう、この世界はゲームと同じなんだ。能力があるやつが上に行ける。
自分にはそういう能力がない。学歴もあるわけでもなく何か得意と言うわけでもない。
学生時代はずっとネットゲーム三昧だったからだろう。
そうだな、そうなるとゲームだけが得意といっていいのか。
数多くのゲームをやってきたが、一番長いのはネットゲームだろうな。
コンシューマーゲームには二週目のあるゲームがあるだろう。
でもそれは一週目で終わりだ。二週目を回す気にはなれなかった。一度クリアした場所には興味なくなっていたんだ。
だけどネットゲームは違った。レベリングをやってようやく次の場所に行ける、そこでまた詰まってレベリングをすると、また次にいける。終わりがなかったんだ。無限に続く楽しい世界だった。二週目なんてものも存在しない。
とても楽しかった。こんなに楽しいゲームがあったのかと感動した。
そこからネットゲームの道が始まった。学業よりネットゲームを優先し、ネットゲームで生きてきた。すべてをネットゲームに捧げてきた末路だろうな。
考えはネットゲーム中心になり、この世界での思考もネットゲームよりになっている。
そしてこの世界とネットゲームの世界を比べるようになった。
そのため親からは完全に見離されていたし、現実に友達だっていない。ネットだけが生きがいになっていた。現実よりネットで充実していた。
やっぱり比較すればするほどこの世界は下らないじゃないか。
こんな世界にいる意味がない。
可能なら異世界にでも行ってみたいものだ。
欲を言えばRPGの世界が好ましい。
何度も思ったことだ。
それでこの下らない世界から逃げれるかというとそれは別だ。
ただ単に働くことがRPGでいう狩り、レベル上げに変わっただけだ。
それが楽しいか?
そうだ、楽しい。
レベルを上げ、さらに奥に進める冒険だ。
まだ見ぬ世界を歩き回れる。
現実にはない楽しさだ。
自分のペースですべて出来る。休みも自分で作れる。敵を狩って金が入って生活できればなにも問題はない。
この世界みたいに決められた時間に決められたことをするのはうんざりだしな。もっと自由に生きたい。
飼い殺しのこの世界にいるなら異世界にでも行って冒険したほうが楽しいに決まっている。
周りがどうかは知らないが、少なくとも自分はそう思う。
ゲームの世界にいけるわけでもないから、新たな楽しさを求めて複数のネットゲームを触ったりしているがすべて駄目だ。
長年やってきたネットゲームはアップデートの改悪を重ね、プレイ人口が減り、終いにはサービス終了だ。
今は昔以上のもは存在せず出来の悪いものばかりだ。
思い出補正というやつかもしれないがやはり昔のがよかったと何度も思える。
そこから新しいネットゲームを探す日々が続いている。
今日も下らない一日を終わらせ、パソコンに現実逃避をする。
日課だ。
どうせなにもないのだから、探しても無駄なのは分かっている。
でも現実にいるよりパソコンのディスプレイを見て現実逃避するほうがましだ。
現実が充実してる人には分からんのですよ。
それよりもだな。
面白いものを見つけたから一緒にやろうぜ。
と、三十分前に友人からチャットが届いていた。ネットで出会った友人からだ。
URLが張ってあったので見てみる。
ネットゲームによくある売り文句が出てくる。
[現実に飽きた人のRPG]
と、きたもんだ。
なんだこれ。どこの会社だよ。馬鹿なんじゃないかと苦笑する。
確かに現実には飽き飽きしてるところだがこの売り文句はないだろう。
理想的な売り文句ではあるけどさ。
最近は売り文句だけは一人前のゲームが多いからどうせその類だ。
王道RPG、とか、自由度は他とは違う、とか、そんなものばっかりだ。
内容がないゲームばかり量産され、一ヶ月もすればすぐにレベルも上がり終わる。そしてコンテンツ不足に陥り、サービス終了だ。
そしてこの売り文句だ。
[現実に飽きた人のRPG]
期待はしていないが見るだけ見てみようと思ったわけだが、開いたページは真っ暗な画面に売り文句の文字と、ゲームスタートのアイコンしかなかった。
ゲームタイトルも書いていない。
自分がネットゲームを選ぶときは、ゲームの公式ホームページから、ゲームプレイ画面、キャラクターグラフィック、操作方法を一通り見てからゲームを始めるか決めている。今はそれですべて分かるようなものばかりだからだ。
これにそんなものなかったけどね。
あー、ってことは、これはID登録も必要なく、すぐにスタートできるブラウザゲームってやつだろう。
クリックして進行させていく単純な作業ゲームだ。
何度かやったことはある。昔のソーシャルゲーム見たいなやつだったな。多分それと同じだろう。
いや、さすがにワンクリック詐欺じゃないだろう。別に踏んでも困らないけどさ。
それに誘ってきた友人は一番古いネットの友人だ。
腐れ縁でお互いネットの中で一番仲がいいと思っている。ネットでの親友だ。
度々この様にゲームを誘ってくるが自分が一蹴して続いたりはしなかった。
それにしてもよくこんなもの誘ってきたな。
これやるのか?
とチャットで返事を返し相手の返事を待つ。
しかしすぐに返事がなかった。
いつもすぐに返事が来るはずなんだが今日に限ってこない。
友人がプレイしてからその感想を聞いて、面白いならやろうと考えていたんだがな。
用事で退席でもしたんだろう、と思って待つことにした。
やるかは分からないが、ついでにネットの古い友人二人にもURLの載せて誘っておいた。
この二人もネットゲームで知り合った。
自分と同じネットゲームやっていて、サービスが終了し、やることがなくなってネットサーフィンに放浪してる身だ。
誘ったほうの友人から返事はきた。
両方とも案の定、クソゲー乙、ときたもんだ。
やったのか?
と聞いたらこういうのは決まってクソゲーなんだよ、と。
だろうな、分からなくはない。
どうせそうなんだろう。
とりあえず誘ってきた友人を待つことにして時間潰しにネットサーフィンでもしてよう。
気がつけば夜の十二時だ。明日も仕事があるから寝なければいけないが、誘ってきた友人からの返事は一切ない。
あれから四時間も経っている。
どうせ寝てるんだろうな、と思って今日は寝ることにした。
明日には寝てたわ、とか返ってくるだろうし。
翌日、下らない一日を終えて再びパソコンと対面する。
一日経ったが、誘ってきた友人から返事はない。
毎日いるやつがいないと心配になってくるな。
とりあえず電話を掛けてみるか。
……出なかった。
留守番電話サービスに繋がるわけでもなく、限界まで電話は鳴り続けるだけだった。
事故にでも会ったのか?
それともただ単に忙しいだけか?
でも確かフリーターだったはずだ。暇な時間はあるだろう。
事故の線はないにしても返事がないのは心配だな。
ほかの友人たちにそのことを話すと、誰そいつ、と返ってきた。
どういうことなんだ。
腐れ縁の友人を仮にAとして古い友人二人をBとCとしようか。
自分含め四人でたまにネットゲームを漁ったりする。
その際に使うボイスチャットソフトがあって、よく会話をするんだ。
というより一昨日も四人で会話したはずなんだがな。
何回も問い詰めるわけにもいかないだろうし、もう一度だけ聞いてみたが本当に知らないような素振りをした。
反応的にいつもの悪ふざけの返事ではない。
本当に知らないというような反応の仕方だった。
こっちチャットにはAのログは残っているが、未だ返事はない。
返事がないのに思い当たる節はないしな。あるとすれば張られたURLぐらいか。
URL?
そんなのあったな。
なんの返事を待っていたのかすっかり忘れてた。
返事がないことを考えすぎてURLの存在を忘れていた。
それに友人たちの反応にも気を取られすぎていた。
とすれば、このゲームに夢中になっている、と考えてもいい。
でも友人たちのあの反応はどうにもならないけど。
手がかりはこのURLしかない。
実際、今やることがないしな。
それにまだ夜七時だ。
そして友人の失踪、なんだろうか。
気になる。
なんか知らないがワクワクする。
URLの開き、真っ暗な画面に売り文句とゲームスタートのアイコンがある。
前に見たときと変わっていない。
ゲームスタートをクリックする。
……なんだ、画面が真っ暗になった。
いや、画面だけじゃない、辺りも真っ暗になっている。
目を瞑ったように。
すぐに明かりがついた。
暗くなる前とは何も変わらずだ。
感覚としては、目を瞑って開けただけのような感じだ。
だが不自然なことが起こっていた。
一瞬のブラックアウトで、友人が載せてくれたURLがなくなっていた。
それに友人たちに載せたURLも消えていた。
そしていつの間にか十二時を回っていた。
いつの間にこんなに時間が過ぎていたんだ。
暗くなった間に意識が飛んでいたとでもいうのか。
しかし十二時回っているのはまずいな。
不思議なことが起こったが、明日の仕事に差し支える。
睡眠時間は無駄にできない。下らないが生きるためだしな。
今日は寝てまた明日調べよう。
ベッドに横たわり寝る。
……自室だ、椅子に座ってパソコンと対面している。
確かベッドで寝ているはずだから夢の中だろう。
辺りは白黒でディスプレイの中だけカラーだ。
夢の中でパソコンを触っているのは珍しくはない。
ネットゲームをやりこんでいたころはよくそのゲームの夢を見たものだ。
対戦ゲームをやっていて、負けこんでいたときは、夢でも負けが込む夢を見る。
まさに悪夢だ。
しかしえらく現実味のある夢だ。
周りがよく見える。
パソコンのディスプレイから見える時間が十九時と見える。
十九時か。
ってことはこれはあのゲームなのだろうか。
確かあのゲームスタートをクリックした時間も十九時だったはず。
だけどブラックアウトし、その間の時間の記憶はない。
それで夢でこのゲームをしろってことか、どうせ夢だしな。
やってみるか。
今はステータスの設定中だろうか。
サイコロが六つある。
タレントポイントの数を設定してください、と書かれている。
サイコロで数値を決めるなんて昔あったものだ。今のゲームにはもうないだろう。
懐かしみつつ最大値を狙う。
クリック。
……何回やり直しただろう。
数え切れないぐらいクリックした気がする。
六つのサイコロの目を、全部六で出すのは厳しいものがあった。
そしてようやく出たのが六、六、六、六、六、五だ。
おしい、そうじゃない。
これはもう一回やり直すべきか。
否、これを逃していいのか、またこれが出るのか。
夢だが時間を食うのが惜しい、もういい、これにしよう。
さあ、ゲームを始めさせろ。
次へ進むを押す。
タレントポイントで才能を設定してください。
残りポイント三十五
へー、こんな風になってるのか。
スキルとか能力ではなく才能、ね。
でもあれだけ粘ってたったの三十五か、少ないな、何が振れるんだろう。
タレントポイント再設定、アビリティポイント再設定、職業変更、性別変化、専用職業、職業追加、など様々なものがあった。
タレントポイント再設定は多分この覧のことだろう。
だとするとこの再設定を振らなければあとあと弄ることができないのだろうか。
そうだとするなら必要だな。
十ポイント消費する。残りは二十五ポイント。
残り二十五ポイントか、アビリティポイント再設定も必要だろう。
能力値のことだろうし、場と状況に合わせて変更できるだろうな。
なんてチートだ。でもあるものは使わせてもらう。
十ポイント消費する。残り十五ポイント。
ポイントを余らせてスタートもできるらしい。
設定完了のアイコンが押せるようになってる。
だが待て、もう少し考えよう。
ポイントを余らせてスタートした場合タレントポイントの設定はどうなる?
設定できるとすれば再設定の意味はなんだ。
どっちにしろ始めなければ分からないか、もし判断を間違えたらやり直せばいい。
深く考える必要もなさそうだ。
夢だしな。
あ、やり直せはしないか。
職業変更もあるのか、ってことはどこかのゲームみたいに神殿にいって転職する、という手間がなくなるということだろう。このゲームに神殿があるかなんては知らない。
どちらにせよこの選択があるということは職業が多いと考えてもいい、職業追加も気になるところだ。
それにこの設定があるってことは気軽に変更もできないだろう。
ならば職業の変更が自由なのはかなり便利だろう。
その場で変えられるのならアビリティポイント再設定との相性はかなりよさそうだ。
戦士の場合ストレングスに振り、魔法使いに変更したらインテリジェンスに振り直すことができる、ってことだ。
この二つのセットは間違いなく必須になるだろう。
十ポイント消費する。残り五ポイント。
ここで整理だ。
今まで振った才能は、タレントポイント再設定、アビリティポイント再設定、職業変更で合計三十ポイント消費した。
タレントポイント再設定、アビリティポイント再設定、職業変更の横には固定と書かれていた。
タレントポイント再設定とかは、一度振って開始すると振り直すことができない、という意味だろうか。
そうなると再設定を振る理由はなんだ。タレントポイントが増えていくのは分かる。全部振ろうと思ったら明らかに足りなくなる。サイコロ六つの三十六でも足らない。
それなら再設定と書かれている意味は分からない。
まあなんでもいいか、どうにもこういう設定は難しく考えすぎてしまう。次を見よう。
残り五ポイント、どう使うか。
性別変化には五ポイントかかる。
性別変化か、これはつまり、今の性別が逆になるということだろう。
五ポイントって多く取るな、でも性別を設定してれば変更する必要はないな。
次、取得経験値増加。
これはいるだろう。狩りをしてレベリングするゲームには必須といってもいいだろう。
課金して倍になるのなら課金を惜しまない。
それが無料ってことはかなりお得だ。
それに経験値増加があるってことは狩りをするゲームであると確信が持てる。
狩りしないゲームにはなさそうだし。
しかも七段階もあるのか。
一、二、四、八、十六、三十二、六十四ずつ振っていく。
明らかにポイント足らない。
どうやったら六十四も振れるんだよ。
これは、明らかにタレントポイント再設定を選んだやつ専用のものか。
それとも、これだけのポイントがゲームを進めていくことで増えて、設定できるようになるのだろうか。
設定できるとしたらどうやって、やっぱりタレントポイントが設定できる場所があるのだろうか。
そうなるとタレントポイント再設定の意味は理解できないな。固定で外せないデメリットもあるわけだし。
ただ、このタレントポイントが馬鹿みたいに多く必要なのは確かだ。
設定を進める。
パーティ内情報再設定か。
タレントでもなくアビリティでもない。
パーティ内情報とはまたよく分からないものだ出てきた。
しかも二十五ポイントも必要だから振れない。多いな、オイ。
他も見てみたが振るものもなかったので取得経験値増加を二つ振った。
二つ振れば四倍になるらしい。四倍になったということは、次は八になって最終的に三十二倍ってことかな。
レベリングが捗りそうだな。
三ポイント消費する。残り二ポイント。
最後に武器追加、防具追加で一部分一ポイントで振れるところがあった。
武器、防具の種類は多い。
とりあえず無難に剣と盾でいいだろうと思って残りの二ポイントを使って振る。
二ポイント消費する。残りなし。
設定完了っと、さて始めてみますか。
次に進める。
長々とした利用規約が出てきた。
特に見ず同意して進める。
また別の利用規約が出てくる。
しつこいな、読まないけどさ。
下のほうに警告の文字が見えた。どうでもいいや。
同意して進める。
目の前が真っ暗になる。
またか。
設定を楽しむだけの夢だったということか。
せっかくあそこまで設定したんだし、少しやってみたかった。
どんなゲームだったんだろうな。
まあ夢だし仕方がないか。
夢なんてそんなもんだろうな。
どうせ目が覚めれば朝だ。
目覚まし時計が鳴って、起きて、下らない一日が始まるんだ。
そして意識が遠退いていく。