地震
あれはいつ頃の話だっただろう……
僕その日テストの最終日で学校も午前中には終わり、家でカルピーのポテトチップスを食べながらワイドショーを見ていた。
番組の内容は戦力の不保持と憲法では言ってるのに、自衛隊はなんなんだ。即刻廃止するべきとかコメンテーターが言ってた気がする。僕もその意見に賛成していた。と言うか国を批判する自分によっていただけかも知れない。
そんなとき僕は家が揺れていることに気づいた。揺れは小さいもので直ぐにおさまるだろう。そんな風に思っていた。しかし揺れはおさまるどころかどんどん大きくなって僕はたっていることすら、儘ならなくなって床を這いながら机の下に潜り込んだ。
ちょうどそのときだ。屋根が崩れ落ちてきた。冷や汗が止まらなかった。誰かに助けを求めようと、携帯を探すが見つから無い。誰も気づいてはくれない。そう思うと僕は泣き出してしまった。助けて、助けて。となき続けた。しまいに疲れて眠ってしまった。
今思うとよくあんな状況で眠れたなと思う。
それからどれだけの日がたっただろうか喉が渇いては上から垂れてくる水の雫をなめた。もう僕はここで死んでしまうんだ。そうおもった。その時だ外から声が聞こえた。僕は必死に叫んび、どこかの宗教の如く祈り続けた。
頭の上から声が聞こえた。何か山を崩すような音が聞こえた。そして瓦礫が退かされ光と男性の笑顔が輝いていた。。僕は助かったのだ。
僕はそれ以来自衛隊を批判することは無くなった。