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作者: ブラジル

かつて地中海沿岸諸国では、貴族たちの宗教儀礼に使われる衣服を紫に染めていた。

しかし、紫の染料はごく僅かしか採れず、希少価値が非常に高かった。

そのうち、海を隔てた南の大陸に住む未開民族が、紫の染料を植物から得ているという噂が広まった。

その植物を得るため奴隷たちが船に乗せられ南の大陸へと向かった。

奴隷たちは南の民を皆殺しにし、植物を大量に奪い取ると船に積んで帰って行った。

だが、帰国後その植物で布を染めると、全て血のような赤に染まった。

奴隷たちは間違いなく紫の染料だと主張したが、全員打ち首となった。

この一件は南の民の呪いだと恐れられた。

今ではこの植物が海を渡る際、色素が潮と化学反応を起こし、紫から赤へと変色したことが明らかとなっている。


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