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#その99 あーあー、アリス管制官、ヤーパン宇宙港は我々が占拠した

#その99


 宇宙船ルミアの新エンジンはフルパワーで全速前進を開始する。前方より接近するミサイルはリリアが正確なプラズマライフル射撃により次々と撃破する。


 地上からの直接射撃はルミナの船速が速いためか脅威になっていない。


「さて、あちらの目的が本船そのものなのはわかったが、こっちが圧力を加えればどうなる?」

 ハルトはそういうと宇宙船ルミナをさらに加速する。


「ルミナより船長、まもなくヤーパン宇宙港です」

「よし、総員対衝撃、緊急停止せよ!」


「ルミナ了解、めいっぱい制動かけます」

 ルミナはそういうと、宇宙船ルミナに逆噴射による制動をかけて、急停止する。


「ひょええーー」

 猛烈な急制動によりRAIなのになぜかノバが物理法則通りに吹っ飛んでいる。


 きっと遊んでいるのだろう。ノバにはまだ余裕があるようでちょっと安心する。宇宙船ルミナはヤーパン宇宙港の真上で停止し、そのまま垂直下降する。これでアリスへの王手、だ。


#惑星アルメリア 制圧


「あーあー、アリス管制官、ヤーパン宇宙港は我々が占拠した、なにか質問があるか?」

 しばらくアリスからの反応はなかったが、沈黙を破って通信が入る。


「アリスよりハルト船長、お見事でした。降伏します。」

 アリスはそういうと、ヤーパン宇宙港管制塔の窓から白旗を出す。


 改めて宇宙港を見渡すと駐機されている航空機も宇宙船も見当たらない。無人のさびれた宇宙港である。どういうことだ?


「ルミナ、アリスが本当に降伏しているかどうか、ヤーパン宇宙港の管理システムに侵入して確認してくれ」

「ルミナより船長、もうやっています・・・今のところ、ヤーパン宇宙港管理AIに抵抗のそぶりはないようです」


「ハルトよりアリス管制官、いやアリス大統領ですよね、ずいぶん手荒な歓迎を受けたが、これはあなたの本意なのか?」


「ハルト船長、申し訳ありませんでした。大気圏を突破して地上に降下できたあなたがたの戦闘力を確認したかったのです。」

 アリスはハルトの予想通りのことを言う。


「アリス大統領、試したってことですかね、それはどいうことですか」


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