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#その91 残念ながらこの高度からだと完全に燃え尽きて灰も残らないです

#その91


「宇宙船ルミナの操船が外からなされています!」

 操船を乗っ取られた宇宙船ルミナは入港直前のステーションの進入ガイドから徐々に外れる。


*操船乗っ取られ事件


 惑星アルメリアの衛星軌道上にあるステーションでは、突然おかしな動きを始める宇宙船ルミナに対して管制官たちがあわただしく対応を始める。


 この宇宙ステーションは地表から発着する連絡シャトルや軌道エレベータ、宇宙戦艦が出入りする要衝であり、何重ものセキュリティをまとっているはずなのに、入港操船を外から侵入されて乗っ取られるなど、あってはならないことだ。


「ルミナ、ノバ、操船回復できないのか」

「ルミナより船長、いまのところ、できません」


「ノバもやってるよ、ナビゲーションごとやられてるよ」

「ルミナより船長、外部からの割り込み信号で操船されています」


 ハルトは格納庫に脱出用ポッドを格納してあることを思い出す。


「ノバ、とりあえずステーションからの離脱だ!」

「ノバより船長、了解だよー」


「リリアは引き続き監視業務を頼む。」

「リリアより船長、がんばるよ」


 宇宙船ルミナは宇宙ステーションの衛星軌道から少しずつ外れていく。


「ルミナより船長、これはまずいです。惑星アルメリアへ大気圏突入コースへ誘導されてるようです。」

「ノバ、現在の惑星アルメリアへの対地高度は?」


「ノバより船長、距離約100000」

「宇宙船ルミナは大気圏突入機能を装備しているのか?」


「ルミナから船長、残ながら地球型惑星と同等の大気がある惑星への突入機能は未実装です」

「ということは、このままだと摩擦熱で萌えちゃう、いや燃えちゃうのか」


「ルミナから船長、残念ながらこの高度からだと完全に燃え尽きて灰も残らないです」

「えっ、リリア、せっかくハルト船長に助けてもらったのに燃えちゃうのは嫌だよ」


「ルミナより船長、惑星ルミナの重力範囲に捕まっています、同時に大気圏に突入開始!」

 宇宙船ルミナの船体は大気との摩擦熱でどんどん赤く熱くなる。


「船長よりノバとリリアへ」

「ハルト船長、なんでしょうか。」


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