#その87 【挿絵リリア制服】とんとんとん、ハルト船長、リリアです、入ってもいい?
#その87
静かなエンジンの作動音とともに宇宙船ルミナはゆっくりと宇宙空間に向かって航海を始める。
「ノバ、惑星アルメリアまでのナビーゲーションを頼む」
「ノバより船長、惑星アルメリアまではこの船時間で3日ほど、衛星軌道上の宇宙ステーションに到着できるよ」
「アルメリアは地表着陸ではなくて、宇宙ステーションへの入港なのか?」
「ルミアより船長、どうやらそのようです」
「ルミナ、惑星アルメリアへの通信回線オープン、入港許可をとってくれ」
「ルミナより船長、承知しました」
「ノバ、航路確認、大きな問題はないか?」
「ノバより船長、航路上に大きな障害はないよ」
「ノバへ、ナビをお願い、ルミナ、ノバのナビと同期して操船を頼む」
「リリアより船長」
「おっ、リリアか、どうした。」
「リリアにも役割を欲しい」
「リリアへ、そうだな、じゃあ周囲の警戒サーチを頼んでいいか?」
「リリアより船長、うれしい、警戒サーチうれしいな、初仕事がんばるね」
「リリア頼むよ、警戒ならどの位の範囲をリリアはサーチできるんだい?」
「ええっとね、ここからこのくらいで、密度こんくらいならできそうだよ」
リリアはメインモニタにカーソルを出して、みんなに説明する。
「ルミナ、リリアのサーチ能力ってどうよ」
ハルトはリリアの能力の価値はさっぱりわからないのでルミナに尋ねる。
「ルミナより船長、その範囲って、この宇宙図全域なんですけど」
ルミナにそう言われてもハルトには実感はないが、まあすごいらしい。
地球を例とすれば、銀河系の半分くらいって感じ?宇宙船ルミアは一路惑星アルメリアへ向けて順調に航行する。
「とんとんとん、ハルト船長、リリアです、入ってもいい?」
そんな穏やかな夜、リリアが船長室のドアをノックする。
「ああ、リリアか、どうぞ」
ベッドに寝転びながらこれからのことをあれこれ考えていたハルトは、起き上がってリリアを船長室に招き入れる。
ベッドサイドに置いてあるカップを取り上げると冷めてしまったコヒーを一口含む。
リリア・オパリナ 制服姿