#その84 ねえねえ、ハルト船長、今ルミナ姉となんかえっちいことしてなかった?
#その84
「そうなのね・・・じゃあ、私はちょっと休憩するから、後はノバにまかせるわ」
ルミナはそういうと船長室を出ていく。ハルトはルミナの胸元を見ないようにしながら見送る。
「ねえねえ、ハルト船長、今ルミナ姉となんかえっちいことしてなかった?」
ノバはいたずらっぽい目でハルトを見る。
「えっちいことってなんだよ、いやそんなことしてないぞ!」
「まあいいけど、ルミ姉のおっぱい大きいもんね。触りたくなるよね」
「ノバ、お前・・・」
ハルトはノバの直球であけすけな言葉にたじろいでしまう。
ノバは1000年もボッチだったRAIのくせにどこで覚えてくるのか変なことや言葉をよく知ってる。しかも日本語で。
「あ、そうだ、リリアに船内を案内する途中だったんだ!」
ノバはそういうと船長室を出ていこうとする。
「おい!ちょっと待てよ。」
「なあに?船長?」
ノバはニコニコしながら振り返る。その笑顔がちょっと怖い。
「いや、なんでもない・・・ノバ、リリアをよろしく頼む。」
「うん、わかった!リリア行こう!」
ノバはそういうと船長室を出ていく。ハルトはどっと疲れてベッドに倒れこむ。そしてそのまましばらく眠りにおちる。
「ん?もう夕方か?」
はっと目が覚めたハルトはベッド脇の時計を見るとすでに午後5時を回っていた。
この世界には宇宙標準時間もあるのようで、なぜか地球と同じ24時間制になっている。便利なので元居た世界の日本標準時間を宇宙船ルミナ内時間として採用している。
それにしてもかなりの時間寝てしまったらしい。ハルトの起床と同時に船長室のモニタにルミナが映る。
「あ、ハルト船長起きましたか?今は午後5時過ぎですよ」
「そうか・・・寝過ぎだな、さすがに」
「タスケテを救出してからすぐにお休みになられたから・・・でももう大丈夫なんですか?」
「ああ、もう大丈夫だ、心配かけたね」
ハルトはベッドから起き上がるとルミナのいる操船室へ向かう。
「リリアの様子はどう?」