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#その72 宇宙船ルミナはハイパードライブをフルパワーにしてインターワープを航行する

#その72


「単にタスケテ~って叫びたかったんだよ!」

 ノバが断言するように言う。


「そんなわけないでしょう、だからノバは{考えたらず}って言われるんじゃないかしら。」

「ルミ姉、それはちょっとひどい!」


 ハルトはタスケテの正体はノバと同じような何かのユニットなんじゃないかと想像している。この船やハルトが関係していると仮定すれば、次に欲しいユニットは攻撃系ユニットだ。これがあるとハルトの船当時の負担はずいぶん減る。


「ねえ、今更なんだけどさあ、ルミナはこの宇宙船の船体と一体型のユニットで分離できないの、それとも単体に分離できるの?」

 ハルトは思い切って疑問をルミナに聞いてみる。


「さあ、どうなんでしょうか。私この船体から離れたことがないので、わからないっていうのが今の正直な答えです」


「ノバがこうして後からやってきて、立派に航法ユニットの役目を果たすことができるってことはルミナだってできると思うんだけどね。もし、できれば俺とデートができるんじゃないかなあ。」


 ハルトにデートと言う言葉を出されてルミナは俄然自分の正体を知りたいと思い始める。まあ、今でなくてもいいが。


「ルミナ、タスケテ~の正体がわかったら、ちょっと船体との分離を試してみないか?」

「え!、いいんですか?」


「ああ、いいよ、やってみようよ」

 ハルトはあっさり許可する。


「やったー!」

 ノバも喜ぶ。


「じゃあ、そのつもりでタスケテを探そう!、まずはインターワープを無事通過することだ」

「ルミナ、了解!」


「ノバ、航法ナビゲート、続けて頼むぞ!」

「船長、任せて、ノバ、頑張ってるよ」


 宇宙船ルミナはハイパードライブをフルパワーにしてインターワープを航行する。航法ユニットであるノバのおかげで迷子になることもなくIW1内を実に順調に航行する。


 ハルトがワープ酔いに慣れて、食事ができるようになった頃にはIW1の終点が近づいてくる。


「ノバより船長、まもなくIW1ワープアウトするよ」



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