#699 「ぶちゅー」 女神ソフィアはノバの唇に吸い付くようなキスをする。
#699
「それからじゃな、ノバ、そなたは実は今話した宇宙の秘密のかなりの部分についてわかっているはず、じゃがな?」
突然名指しされたノバはびくっとするが、真正面から女神ソフィアの視線に向き合う、そして返事をする。
「はい、女神ソフィア様、航法ユニットとして私に与えられている宇宙図には、今おっしゃられている異世界原理が埋まっているのでは、と予想はしておりました」
「ならば話は早い、ノバよ、ちょっとこっちに来てたもれ」
女神ソフィアはそういうとノバをちょいちょいと手招きする。
「女神ソフィア様、何用でございましょうか?」
ノバはゆっくりとソフィアの前に歩み出ると、その場に片膝をついて首を垂れ、恭順の意を示す。
「ノバよ、面をあげい」
ノバは女神ソフィアの言葉に従って、顔をソフィアに相対する。
ソフィアはノバの顔の高さに合わせるように自身も膝をつく。そして、ノバの肩を抱き寄せる。
「ぶちゅー」
女神ソフィアはノバの唇に吸い付くようなキスをする。
「むむむ・・・???」
ノバは何が起こったのかわからず、目を白黒させている。そして周囲のざわつく声も聞こえる。
「な・・・!?」
ミーナミが愛しい妻の唇が女神とはいえソフィアに奪われて、思わず声を上げる。
「ミーナミよそう怒るな」
「そう云われましてもいきなりのことで・・」
反論するミーナミに女神ソフィアはにやにやしながら、説明を始める。
「ノバよ、そなたの宙図に足りない部分があることには気が付いておったのだろ?」
「それは、星域接続部分、インターワープの部分のことでしょうか?」
女神ソフィアの問いかけにノバは答える。
「それは、星域接続部分、インターワープの部分のことでしょうか?」
女神ソフィアの問いかけにノバは答える。
「そうじゃよ、そなたは航法ユニットとしてかなりの宙域図を備えておるが、インターワープ通過の瞬間だけは、トレース不能になっておったじゃろ?」
「はい、実は、そうです」




