#697 神器歪イレーザ改ワープドリル装着準備
#697
その巨大なエネルギーを一体どんなからくりで、掘削機に取り込もうというのか、相変わらずアリスはぶっとんでいる。
丸々3dが経過し、ようやくアリスから、「見せたいものがあるので、全員集合」とメッセージが飛ぶ。
スペースレスキュー隊フェニックス、一部スペースレール隊の面々全員が旗艦ルミナス内にある。スペースレール指令室に集合する。
「お忙しい中、お集まりいただだきき・・・、えへん、とにかくありがとう」
徹夜続きらしいアリスはかなりやつれていて、挨拶も省略がちになる。
「アリス中佐、WTJ001ワープトンネル掘削機の開発ご苦労様、進捗状況はどうかな?」
ハルトが単刀直入にアリスに尋ねる。
「えへえへえへ、実はですね、だいたい完成したのですよ」
アリスはにやにやと余裕の笑みを顔に浮かべている。
「なあ、アリス、旗艦ルミナスの莫大なエネルギーをどうやってWJT001に取り込もうというのか、まず聞きたいかな?」
ハルトがみんなを代表してアリスに尋ねる。
「では、論より証拠、トラ猫よりどらネコ、柴犬よりも・・。、これをご覧ください」
そう言うとアリスはWTJ001の操縦席のパネルをリモートで操作していく。
「神器歪イレーザ改ワープドリル装着準備」
アリスはそういうと、パネルを操作する。やがて右デッキから、ワープドリルがゆっくりと放出される。
「WJT001にドッキング」
ワープドリルは無事にWJT001の先頭部に連結される。
「アリス中佐、ワープドリルは歪イレーザと原理は同じなのですか?」
ルミナがアリスに尋ねる。
「ルミナ艦長そうですよ、ワープとは、隣り合った異空間同士を強引につながった穴を通過する技術です」
「そのようですね、私も理解しています」
「ワープトンネル掘削機は、神器空間歪イレーザを逆運用することで、異空間同士を強引につなげる機能を持たせています」
「ほほう、で、そんな使い方、女神ソフィア様は許してくれているのか?」




