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#694 ワープトンネル掘削機を作っているんですよ

#694


「しかしだな・・」

 ミーナミはそれでもまだ納得できない。


「ミーナミ指令、これは夢の話じゃないんですよ!」

 アリスがミーナミににやりとしながら言う。


「空間歪を消すなんて、今まで誰もできなかったんです」

「ああ、それはそうだが・・・」


「だけれど、神器空間歪イレーザはそれができます」

 確かにそうだ。


 この宇宙においては光の速度を超えることはできないし、がインターワープを通過すればいとも簡単にできてしまう。


 つまり、法則の例外的な存在として神器があり、これは神のきまぐれで人にも利用が許されているだけだ。


「それでですね、自分、空間歪イレーザを解析して、ワープトンネル掘削機を作っているんですよ」

 アリスはさらりと言う。


 空間歪を消すことができるのであれば、作ることもできるかもしれない・・・が、神のみに許される所業をアリスは試そうと言う。


「おい、アリス中佐、ワープトンネル掘削機なんてシロモノ、本当に作れるのか?」


「はいアリス的にもかなり複雑なのですが、挑戦したいと思います」

 アリスはにっこリ笑って言う。


 ハルトとミーナミにはこの笑顔が頼もしく見えるとともに不安にさせる。


「そうか、話はわかったが・・・」

 ハルトアリスの途方もない提案に本心から賛成できないでいる。


「あっ、そうだ」

 アリスは何かを思いついたのか、ぴょんと飛び跳ねて自分の研究室へと走っていく。


「まあ、普通は簡単にできるわけがないだろうけど、あのアリスだからなあ」


 ハルトはこれまでのアリスが生み出した作品の数々を思い出して考え込んでしまう。


 実際に人類には不可能と思われてた空間歪を女神ソフィア様の力を借りたとはいえ、消し去っていることが証明している・・・ そんなことを考えていたらアリスが戻ってくる。手には何か模型のようなオブジェを持っている。


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