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#681 ここにハルトさんの愛の結晶が宿っている・・・かな?

#681


 そう実感すると同時に、嬉しさが込み上げてくる。今までだってRAIとして女性だと自認していたが、今は人の女性の体にルミナのRAIは宿っている。


 そして、ルミナの体内にはハルトとの愛の結晶が間違いなく宿ったはずだとルミナは確信する。


 ルミナはそっとハルトを起こさないように、ベッドから出ると、鏡の前に立つ。そして己の体を映す。

(いま私は人の女性なんだ・・・)


 元々髪も長めで顔もしっかり女性のルミナだが、今そこに映っている自分はどこからどう見ても人の、しかも成人している女性だ。


 身長はそれほど変わっていないが、スタイルとしては以前に比べて胸は大きくなっているし、腰回りからお尻にかけてラインがふっくらとしていて女性らしさが格段にアップしている。


「私・・・本当に人の女性になれたんだ・・・」

 そうつぶやくと、ルミナはそっと自分の胸に触れ、その柔らかさを確認する。そして下腹部をさすってみる。


「ここにハルトさんの愛の結晶が宿っている・・・かな?」

 ルミナは改めてそう認識すると胸が熱くなる。


(うれしい・・・)


「ハルトさん」

 ルミナは鏡に映る自分の姿を見て思う。


 この体をくれたのはきっと女神ソフィア様だ。ソフィア様の導きによって、ルミナが人の女性になるチャンスをくれたに違いない。


「ハルトさん」

 ルミナはそうつぶやくと、そっとハルトの頬にキスをする。


「んん・・・」

 するとハルトが目を覚ますようだ。


「ああ・・・ルミナ・・・おはよう」


「おはようございます、ハルトさん♡」

「ルミナはやっぱりきれいで可愛くて、おまけに賢いな」


「ハルトさん、おまけに、は余分です」

 そういうとルミナはハルトに抱きつく。


 そしてそのまま二人は再び愛し合う。その愛を確かめながら、ルミナは思う。女神ソフィア様には感謝しかない、と。


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