#678 私、ハルトさんに会えなかったら、あのまま宇宙をいつまでも彷徨っていたんですよね
#678
「そうですね」
「ただコピーするだけでは同じ人が増えるだけで、多様性が乏しくて生き残り戦略が難しくなるから今の仕組みになっているんだろうね」
「なるほど、それでクローンは人の細胞から作るのですね」
ルミナが納得する。
「うん、そうだね、俺の体も細胞の集まりでできているんだ」
「そうですね、ハルトさんの体は細胞の塊です」
「だからその細胞をRAIにコピーして、RAIの体と同期させることができれば・・・俺は俺として何年でも生き続けることができるってことかなあ」
「そうか、体のコピーに合わせて、RAIを応用すれば魂のコピーができるかもってことですよね」
「うん、そういうことだ、体と魂についてはよくわからない部分も多いけど、俺はRAIが人の魂の原型だとルミナと知り合って思うようになったよ」
「なんだか、うれしいです」
ルミナはそういうと、ふふっと可愛らしく笑う。
「ハルトさん、私、ハルトさんに会えなかったら、あのまま宇宙をいつまでも彷徨っていたんですよね」
「俺はね、ルミナと出会ったのは偶然じゃなくって、女神ソフィア様のお導き、というかなにか考えが合って出会わせてくれたんだと思ってるんだ」
ハルトはそういうと、再びルミナのお尻をそっとなでる。
「きゃん♡」
ルミナが可愛い声を上げる。
「さあ、部屋に着いたよ」
ハルトはそういうと、ルミナと共に部屋に入るなり、再びルミナを抱きしめる。
「ルミナ、愛しているよ」
ハルトはそういいながら、ルミナと自分の唇を合わせる。そして今度は舌を絡めるキスをする。
「ああん・・・ハルトさん♡」
ルミナも必死に舌を絡ませてくる。ハルトはキスをしながら、そっとルミナをお姫様抱っこする。
「あ・・・」
そのままベッドまで運び込むと、優しくルミナを下ろす。
そして自らもベッドに上がり、ルミナに覆いかぶさって濃厚なキスを続ける。




