#673 今日の活躍、見事だったよ、そんなルミナ艦長に私からご褒美だよ
#673
「ティアナ、おかえり」
ルミナはそういうと、ティアナを抱きしめて、活躍を祝う。
「ルミナ艦長もただいま」
そんな二人の様子をハルトは微笑みながら見つめるのである。
「ルミナ右夫人、ハルトさんをこれでお返しするね」
ティアナはルミナにやけに丁寧に話しかける。
ハルトとティアナの休日2日目の最後にオウアクの邪魔が入ってしまい、すっきりとした終わりにならなかったのであるが、ティアナにとってはちょうどいいストレス解消であったらしい。
「ティアナ左夫人、ありがと、ハルトさんをこれでお預かりするね」
ルミナはハルトの右腕にがしっとしがみつき、ハルトを誘導しようとする。
「おいおい、ルミナ、どこへ行くんだ?」
「今は内緒、ハルトさんはおとなしくついてきてくれればいいんですよ」
今日のルミナはなんだか積極的だ。
ルミナはハルトと腕を組んだまま、旗艦ルミナス艦内を移動する。そしてたどり着いたのが、右舷デッキだ。
「アリスちゃん、お待たせ~」
「オウアクの攻撃もあったし、今日は騒々しい日だよね」
アリスはそういうと、おいでおいでとデッキ内にルミナを手招きする。
「今日の活躍、見事だったよ、そんなルミナ艦長に私からご褒美だよ」
アリスはそういうと、すでに発射カタパルトに載せられているフェニックス2号を指さす。
「フェニックス2号だけど・・・・」
ハルトは怪訝な表情でアリスに言う。
ハルトはついこの間までフェニックス2号を操縦して、プラズマレール敷設に利用していたのだ。
「うんうん、まあ中に入ってみてよ」
アリスはそういうと、ルミナにウインクする。
「ええーっ?すっごい、中はどこぞの金持ち用クルーザーみたいだよ」
ルミナは驚きの声をあげる。




