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#656 ねえ・・・ミーナミさんは私の体を見てどう思います?

#656


 ノバはそんな奇跡の再現を思って、よりいっそうミーナミとの絆を深めたくなる。

「あの・・・大丈夫?」


 ミーナミは息を切らしながらノバに話しかける。


「ええ、大丈夫よ」

 ノバはそういうと再びキスをする。


「ユナが待っているから・・・」

 ノバはそういうと名残惜しそうにシーツで体を覆う。


 それを見てミーナミはバスローブを軽く羽織る。


 旗艦ルミナスやフェニックスベースなどレスキュー隊ゆかりの場所にいる限り、ノバが実体を持っていないRAIであることには誰も気が付かないであろう。


 なぜならば、ミーナミはノバを抱きしめて体温を感じ、顔を近づけてノバの髪の毛から発するいい香りに誘われてキスすることや、ノバと体を重ねることができてしまうのだから。


 だが、疑問に思うこともある。


 ノバがミーナミと出会ったのは旗艦ルミナスからは離れたインターワープステーション2である。


 この時、なぜノバもリリアもカノンも実体を持ち、ミーナミやミーシャやアミルとグループで遊ぶことができたのか?。


「ねえ・・・ミーナミさんは私の体を見てどう思います?」

 ノバは突然ミーナミに話しかける。


「え?どうって?」


「私はね、ずっと自分の体に自信がなかったんです」

「それはノバさんがRAIだからですか?」


「そうなんです、人類であるミーナミさん達とは体のありようが違うから、です」

 そんなノバに、ミーナミは優しいまなざしを向けると、そっとキスをする。


「そんなことないですよ、私の目に映るのはきれいな女性です、誰よりも美しい女性、それがノバさんで、俺の自慢の妻、なんです」

 そういうとミーナミは再び優しく唇を重ねる。


「あ・・・ありがとう・・・」

 ノバは目に涙をためてミーナミを見つめる。



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