#647 ねえリリアさん、自分はあなたが好きです、愛しています
#647
ミーシャはそういうとリリアを抱き寄せて、肩に手を回すと、ブリッジから出ていく。行先はもちろんミーシャの私室だ。
リリアお嬢様
「ミーシャさん、この間はじらすような真似をしてごめんなさい」
リリアが恥ずかしそうに言う。
「えっ、自分はじらされたんですかね」
ミーシャはちょっととぼけて返事をする。
「ふふふ、私ちょっと怖かったんですよ」
「何がですか?」
「ミーシャんさんを好きになっている自分に気が付くことかな?」
「それはどうして?」
「だって私はRAIなんですよ、この体だってかりそめのものかもしれないんです、いつ消えてしまうかもわからないんですよ」
リリアは意識しているのか、両耳がぴこぴこと揺れ、心の揺れ具合を反映する。
「そうなんですか、でも自分は気にしたことないですよ、自分はリリアさんが大好きです、愛しています」
ミーシャはリリアの告白に少し驚いたようだが、すぐに笑顔になって、ベッドにリリアを座らせる。
「ミーシャさん、私、RAIだから・・・人間じゃないから・・・その」
リリアは口ごもりながら、それでも必死に自分の気持ちを伝えようとする。
ミーシャはそんなリリアの唇にそっと人差し指を当てながら言う。
「ねえリリアさん、自分はあなたが好きです、愛しています」
ミーシャは再びリリアに愛を告げると優しく微笑む。
そして今度は自分の唇をリリアの唇に重ねる。
「あ・・・ん・・・」
リリアの甘い吐息が漏れる。
「私もミーシャさんを・・・あ・・・愛しています、大好きです」
「うれしいです、ありがとうリリアさん」
ミーシャはそういうと、リリアの腰に手を回す。




