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#644 最初の2日間、ハルトさんはあなたに譲ってあげるからね

#644


 ハルトは久しぶりに旗艦ルミナスのブリッジに全員を集めて宣言する。


「集まってもらったのはほかでもない、みんな、明日より3日間、完全休業とする、しっかり休んで欲しい!」

 ハルトはそういうと、ブリッジの一同を見渡す。


「え?いいんですか?」

 ミーナミが尋ねる。ハルトはミーナミにそう尋ねさせてしまうほど、疲弊させていたことを本当に悪かったと思う。


「ああ、ミーナミ指令をはじめとするみんなはここんところ頑張りすぎだからね、しっかり休んで欲しいんだ」

 ハルトは優しく皆に説明する。


「わあー」

 話しを聞いていた一同から声が上がる。そしてほぼ全員が納得してくれたようだ、一人納得していないのは・・・ティアナ、お前か?


「はいはいはーい、休みは3日ですかあ?」

「そうだ、3日の予定だぞ」


「あの、3日だと愛しの旦那様ハルト隊長をそこなルミナ右夫人とどっちが2日間占有するかで、決闘しなきゃいけないんですけど?」

 さすがティアナ、物騒なことを言ってくれるな。


 1日と半日ずつっていう分け方は知らないらしい・・・。


「・・・わかった、じゃあ、4日間とする・・・ティアナ、これならいいな?」

 まだ納得できないのか、ティアナは不服そうだ。


「ルミナ右夫人とどっちが先にヤルか、決闘、いえ、相談が決裂した時はどうすればいいですかね?」


 ティアナは普段は思い切りのいいサバサバ系女子なのだが、ハルトのこととなると一歩も引かないことが多いから困るのだ。


「ティアナ少佐、仕方がない人ね、最初の2日間、ハルトさんはあなたに譲ってあげるからね」


 ハルトが内心困っていると、ルミナが私は大人の女なので、譲ることも知ってるのですよ、という顔をして、譲歩案をティアナに伝える。


「ははん、今回はルミナ右夫人の提案を受け入れてあげようじゃないか、しら?」


 ティアナはそういうが早いか、素早くハルトの横に瞬間移動して、腕をがしっとつかんでいる。



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