表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
638/699

#638 わかりました、あれは・・・虹です!

#638


 ついこの間のプラズマレールを破壊するために攻撃は、オウアクからのものだ。あの時は、旗艦ルミナスが艦首主砲ポジトロンキャノンを発射して殲滅した。今回もオウアクの妨害だろうか。


「指令室より、迎撃は待て!オウアクではない」

 未確認物体がコスモ1号に近づく。


「アミル、未確認物体を識別できるか?」

 ミーシャが声を上げる。


「やってみる・・・」

 アミルとカノンが各種センサを駆使して、分析を行う。


「わかりました、あれは・・・虹です!」

「指令室より、虹とはあの七色に光るゲートのことか?」


「アミルより、そうです、非常に珍しいのですが、宇宙空間のちりにプラズマレールとコスモ1号のプラズマエネルギーが反応してできた虹、です」


「アミルより、コスモ1号は虹に下をもうすぐ通過します」

「指令室より、了解、そのまま運行を続けてくれ」


「ミーシャより、了解!」

「リリアさん!これはすごいことですよ!」

 ミーシャが興奮している。


「はい!私もこんな現象は初めて見ました」

 コスモ1号はすぐに虹のかけ橋の下を通過する。


 惑星地表ならともかく、宇宙空間で虹が架かるのはとても珍しいことなのだ。


「ぴー、ぴー、ぴー」

 コスモ1号は虹の架け橋を通過する際に、虹に敬意を表して警笛を3度鳴らす。


「コスモ1号より指令室、虹を通過しました」

「了解」


 指令室のハルトは、虹の正体に薄々感づいている。そして、旗艦ルミナスのブリッジでその名を呼んで頭を下げる。


「あの、女神ソフィア様、お祝いをありがとうございました」

 その瞬間、ブリッジ内の照明がふっと消えて、女神ソフィアの幻影が現れる。


「どういたしまして」

 やはり宇宙空間の虹は女神ソフィアからのスペースレール試運転へのお祝いだったようだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ