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#その62 みそ汁、白米・・・ああっ、なんだか幸せな気持ちになってきた

#その62


「おおっ、これはまさに天ぷらそばだ」

「どうぞ、ご試食ください。」

 ハルトは目を丸くして驚きつつ、器を手にする。


 黒っぽい器にはつゆ、そば、かき揚げが上手に盛り付けられている。器からは出汁のとてもいいにおいがして、食欲をそそる。


「すごいな・・・」

 ハルトは半信半疑でそばを口に運ぶ。一口食べてみると懐かしい味が口いっぱいに広がる。そして汁を飲むとこれもとても美味しい。


「美味い!」

 ハルトは思わず声を上げる。


 ルミナもノバもハルトの感動している様子に感動しているところが微笑ましい。ハルトはずるずると音を立てながら、あっという間に完食すると販売員に声をかける。


「すみません、このフードメーカーをください」

「ありがとうございます!、ただいまキャンペーン中でして、お会計からさらに10%引きになりますし、ご希望のフードカプセルを10箱プレゼントいたしますです」


 販売員のセールストークに気をよくしたハルトはフードカプセルを今度は選ぶ。


「ラーメン、そば、うどん、カレー、みそ汁、白米・・・ああっ、なんだか幸せな気持ちになってきた」

 ハルトはそういうと持ちきれないほどカプセルを選んでいる。


「あの、配達もできますが、どうなさいますか」

 ハルトの爆買いに驚いて固まっていた販売員がようやく我に返ってハルトに尋ねる。


「もちろんお願いしたい」

 ハルトは即答する。


「では、こちらで手続きをどうぞ。」

 ハルトは椅子に座って、渡されるタブレットに宇宙船ルミナが係留されている4004バースと配達ボックスの暗証番号を記入する。ルミナの後部ハッチには配達用ボックスがあるので、無人でも受け取ることができる。


「これでハルト船長も心置きなくいつでも美味しいものたくさん食べられるね!」

 ハルトの笑顔を見てルミナもノバもうれしそうだ。


 3人が次に立ち寄ったのは、雑貨屋だ。宇宙船の中では、あまり役に立ちそうもないが、気分転換も兼ねて入店する。


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