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#612 心を持ったファームウエアをレールに閉じ込めるなんて、つらくないんでしゅか

#612


「えっ、この二人がプログラミングするんじゃないの?」

 ノバが代わりに返事をする。


「またまたノバ少佐までそんなことをいうんですね」

「アリス中佐、ちゃんと説明してくれないとわかんないよ」

 ノバがそろそろ怒りが湧いてきているようだ。


「あのですね、プラズマレール用ファームウエアの基本部分はこのアリスが開発済みなんです」

「ほほー、そうなんだ」


「それでですね、ユナちゃんとチョコちゃんにはこのプログラム、書き込み用はファームウエアといいますが、これをレールに書き込む際に心を込めて、自律できるファームウェにして欲しいのです」


「ねえねえ、心を持ったファームウエアをレールに閉じ込めるなんて、つらくないんでしゅか」

 話しを聞いていたユナが質問する。


「そこは大丈夫です、このファームウエアには感情はないのですが、お二人が書き込むことで、何かあった時でも自分で判断して自律動作することができるようになります」


「それなら安心だねユナちゃん」

 ノバも一安心である。


「ユナはこのふぁーむうぇあをぷらずめれーるにかきこむときに、ちょこしゃんとちからをあわせておしごとするんでしゅね?」


「そうなりま~しゅ」

 アリスはユナの問いにゆるりと肯定する。


「わかったでござる、拙者はこのファームウエアの書き込みにユナ殿と力をどのように合わせればよいでござるのか?」


「ねえ、ノバ少佐、ユナちゃんとチョコちゃんにどの程度がんばってもらって、いいのかしら?」


 アリスはノバになんだか意味深なことを尋ねる。ノバはアリスが何を言っているのか意味不明だったが、にやにやしているアリスの顔を見てピンとくる。


「アリスちゃん、ユナはまだまだねんねなんだからね、変なことはこの母が許さないからね」

「あらノバちゃん、なにかやらしいことでも思っちゃったかな?」


「そんなこと、ないもん」

「そうね、チョコちゃんがユナちゃんを抱っこして、{良いレールにな~れ!}ってお願いしながらファームウエアを転送してもらいたいかな?」


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