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#603 ハルト隊長にお願いしようと思ってるんだ?

#603


「えっ、なんのことかなあ」

「アリスちゃんがなにか隠し事しているときに必ず使うセリフだと思うんだけど・・・」


「いやだなあ、そんなわけないじゃん」

 ルミナがじと目でアリスを見つめる。


「・・・はい、実は当初の想定よりもプラズマレールが少々大きくなってしまって、旗艦ルミナスのデッキからでは敷設が難しくなっちゃんだよね」


「ええっ、じゃあどうするの、設計変更する?」

 アリスは言いにくいことを言えたらしく、目に正気が戻る。


「いや、それはまずいから、フェニックス2号に敷設用アタッチメントを取り付ければいいかなあって?」


 ルミナはスペースレール計画にはフェニックス2号はからんでこないので、4号の予備にすればと漠然と思っていたが、そうはいかないようだ。


「それで、ハルト隊長に2号使用許可はもらったの?」

「うん、もらったよ、そうしたら、ルミ姉に聞けって・・・」


 やれやれハルトさんは面倒ごとはいっつも私に持ってくるんだから。でもそれがなんだかうれしいルミナはアリスに応える。


「ハルト隊長がいいっていうなら大丈夫だと思うよ、いいよ使っても」

「ルミ姉、ありがと」


「ところで、そのフェニックス2号は誰が操縦するのかしら?」


 そう、ノバミナは本部要員、リリミシャとカノアミはコスモ1号運転士、私は旗艦ルミナスだし、あと残っているっていえば・・・チョコ?


「うん、敷設アタッチメント装着フェニックス2号の操縦はルミ姉の想像通り・・・」

「???」

「ハルト隊長にお願いしようと思ってるんだ?」


 ルミナはハルトの名前が出てきてびっくりである。ハルトは自分の夫であるものの、今まで宇宙船の操縦を積極的に行った記憶はあまり・・ない・・気がする。ルミナが出会った時の小型宇宙船から、今の大型戦艦旗艦ルミナスまでブリッジにいてくれるが、自分がハルトに操艦されるのは、ベッドの中だけかも。


 アリスからハルトをフェニックス2号のパイロットにという話を聞いたルミナはさっそくハルトに確認する。



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