表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
597/703

#597 アミル機関長、スペースドローンを確認、発進させます

#597 


 ミーシャは緊急停止ボタンをこぶしでばちんと押す。コスモ1号に強力な逆進がかかり、光速域から逆Gを受けながら停止に向かう。車内の照明が暗くなり、緊張感が高まる。


「コスモ1号より中央指令室、レール破断による緊急停止中」

「中央指令室より、破断原因を確認、修復後に再度連絡してください」


「コスモ1号了解」

「前方10000、レール破断確認、緊急停止」


「アミル、カノンは休憩から復帰、スペースドローンによりレール破損個所の確認」

「アミル、了解」

 アミルはカノンと二人でコスモ1号に装備されているスペースドローンを確認している。


「アミル機関長、スペースドローンを確認、発進させます」

 カノンが装備の中からすぐにドローンを見つけると、発進させる。


 ドローンはコスモ1号5号車後尾から飛び立つと、コックピットをかすめるようにして、前方に飛び去る。カノンはドローンから送られてくる映像を見ている。


「ドローンが、レール破断個所に到達、原因を探査します」

ドローンはレールがなくなっている箇所の周囲を飛行し、情報を送信する。


「カノンよりレール破断原因確認、KDSL維持プログラムの破損のようです、自動リロードを使って、修復を試みます」

 カノンは手際よく、ドローンをリモート操作して、修復作業を行う。


「カノンより、レール修復完了、コスモ1号運航再開できます」

 コックピットにほっとした空気が流れる。


「ミーナミより中央指令室、コスモ1号運航再開できます、許可をお願いします」

「こちら中央指令室、レール破断回復、見事な処置だった、運航再開を許可する」


「車長より搭乗中のお客様へ、当列車はレール破断が見つかったために緊急停車していましたが、原因を取り除くことができたので、これより運航を再開します」

 リリアが車内に運転復旧の案内放送を行う。


「第1閉塞進行、コスモ1号出発」

 ミーシャはそう宣言すると、コスモ1号のプラズマエンジンの出力を上げて、再度高速巡航まで加速を行う。


「ミーシャ、リリアさん、ご苦労様でした、しばらく代わります」

 アミルはそういうと、カノンと共にパイロット席に座る。


「おお、アミルありがとう、しばらく休むよ」

「アミルさん、カノンちゃん、しばらくお願いします」

 ミーシャとリリアはそういうと、後部休憩スペースに向かう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ