#595 こちらコスモ1号、良く聞こえます、点検終了、発車許可をお願いします
#595
「ミーシャより、コックピット周り点検完了」
「リリアより、外部点検完了」
「アミルよりプラズマエンジン点検完了」
「カノンより、プラズマエンジンと圧縮ジェネレータ及びブレーキ装置点検完了」
「しゃらーん」
注目音が鳴ってシミュレータが4人の点検結果をモニタに表示する。
「これで、全項目の点検が完了しました、コスモ1号の始業前車両点検方法をマスターしました」
ミーシャはほっと胸をなでおろす。次は運転操作の訓練になるだろう。
「それでは次に、運転操作の訓練に移ります、準備ができ次第YESボタンを押してください」
「よし、みんな準備はいいか?」
ミーシャが確認すると、3人はうなずく。ミーシャは正面モニタの「YES」ボタンを押す。
「それでは、始業前運転操作訓練開始します、所定のシートに着席して、シートベルトで固定してください」
再び正面モニタにオツキ始発駅の風景が映し出される。
「本日は乗客扱いの訓練は行いません、後日指示に従って、再訓練を行ってください」
ミーシャが代表して、OKボタンを押して確認する。
「こちら中央指令室、コスモ1号聞こえますか」
これは、ミーナミ中尉の声かな?
「こちらコスモ1号、良く聞こえます、点検終了、発車許可をお願いします」
「中央指令室よりコスモ1号、発車許可します、発車まであと30・・」
「発車まであと30、扉閉め、確認 => 機関長」
「・・・」
「アミル、扉を閉めてくれ」
「あっ、ごめん、扉閉め・・・閉め確認」
「3,2,1・・0、コスモ1号、発車」
「了解、コスモ1号、微速前進・・・自動加速・・・」
コスモ1号はプラズマエンジンの出力上昇し、徐々に加速する。
「前方、構内信号、速度制限50」
「アミル了解、速度50に保ちます」
ミーシャは前方注視しながらオツキ始発駅構内を速度50で進む。
「前方構内信号、速度100」
「アミル了解」




