#591 わかったー、で、敵を発見したら、殲滅していいかなあ?
#591
「そうだな、スペースレールは自律型レールを敷設するから、オウアクあたりが何かしけてくる可能性が十分あるんだ」
「そうだよねー」
「そこでだ、ティアナの出番だ、妨害に備えて、レールに沿って巡回して欲しい」
「わかったー、で、敵を発見したら、殲滅していいかなあ?」
「うん?、殲滅はまずいぞ、できれば生け捕りにして欲しいかな?」
「ティアナ了解!、生け捕りを目指します、場合によっては殲滅します」
「あのな、殲滅はだめだぞ」
ティアナはもう聞いちゃいない。が、ティアナがいれば警備は万全だろう。
「じゃあ、その他で何かあるか?」
「あのー、あたしたちはどうしたらいいんですか?」
手を挙げたのはカノンとアミルだ。
「あー君たち二人は、試験運行までの間、アリス工房に勤務して、スペースレールのハードウェアをソフトウェアに関して可能な限り理解を深めて欲しいんだ」
「カノン了解です、がこの間のお話だと私たちではスペースレール用ソフトウェアのプログラムはできそうもないけれど、それでいいですか?」
「ああ、それで構わないよ、ちょっとした運航中のトラブルは自分たちで修理できることを目標としてくれないかな?」
「アミル了解です、具体的な目標ができてありがたいです」
「カノン了解です、アミル中尉と力を合わせてがんばります」
「うん、頼むよ」
そういいながら、ハルトはアミルとカノンを見てにやにやする。
「あーハルト隊長、私たちの顔になにかついてますか?」
「ん?、いやいや二人なかなかお似合いだなと思ってさ」
そういわれてアミルとカノンは顔を真っ赤にする。
「ハルト隊長、そういう言い方ってお二人に迷惑ですよ!」
ルミナがハルトをたしなめる。
「いや、率直な感想を言っただけだぞ」
そういいながらもハルトはにやにやしている。
さて、ミーナミだ。




