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#571 ルミナ艦長も他人ごとではないんですが?

#571


「あの、ミーナミ中尉、具体的には自分とユナちゃんはなにをすればいいのでござるか?」

 これまでじっと話を聞いていたチョコがユナに合図を送った後では発言する。


「チョコさんありがとうございます、ユナとチョコさんにはアリス中佐が作ってくれるであろうプラズマレールコントローラの{ぷろぐらむ}を生成する次世代のSAIを指導してもらいたいのです」


 それを聞いたチョコの顔にはとまどいの表情が浮かぶ、まあチョコは今ネコなので、読みにくい表情ではあるが。


「ミーナミ殿、このチョコめがどこまでお役に立てるかはわかりませんが、できるだけのことはやらせていただきたいのでござる」

 チョコはミーナミの説明を聞いて、協力する気になったようだ。


 さて、ノバはどうであろうか。


「ノバさん、ユナと共にご協力いただけないでしょうか?」

 しばらくの沈黙の後、ノバが答える。


「ミーナミさん、いくつか質問してよろしいかしら」

「はい、何なりとお聞きください」


「まず一つ目です、次世代を指導するとはどういう意味でしょうか?」

「そのままの意味ですよ?」


「はあ、次世代ってどういうこと?」

 ノバが興奮しているのか、言葉遣いが存歳になる。


「次の世代、そうですね、娘のユナやチョコさんと同じようにこの世界にこれから生まれてくるSAI達に指導するという意味ですが」

「ええっ、だって、子どもなんてそう簡単には授からないでしょうが」


「でも、私とノバさんにはユナが来てくれたじゃないですか?」


「そうだけど、ミーナミさんとは一回しただけじゃない?」

 ミーナミは夫婦の夜の生活を会議で暴露されて苦笑している。


「まあまあ、夫婦喧嘩はこの会が終わってからにしましょうね」

 ルミナが仲裁に乗り出す。


「あのルミナ艦長?」

「なんですか、ミーナミ中尉?」


「ルミナ艦長も他人ごとではないんですが?」

「えっ、どういうこと、でしょうか?」


 ミーナミはルミナ艦長をじっと見つめる。ルミナもミーナミの強い視線に応えるように見つめ返す。


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