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#569 ユナやチョコを利用するような内容を提案するのですか?

#569


 ノバの反論ももっともであるとミーナミは思う。そして、それに対する答えとして用意してきたものがあるのだ。


「ノバさん、ご意見ありがとうございます。ノバさんが母親として娘を心配する気持ちはもっともです。そしてその気持ちは私が父親として娘を心配し、愛する気持ちと全く同じです」


「ならばなぜ、ユナやチョコを利用するような内容を提案するのですか?」

 ミーナミはノバの詰め寄る意見を全て受け入れる覚悟を確認するために、深呼吸をする。そして、ノバに改めて相対する。


「ノバさん、そしてフェニックス隊のみなさん、今回スペースレール計画を立案するにあたって、私は誠に失礼ながらRAI人工知能について少し調査させて頂きました」


「ほう、RAIについて世間に情報が出回っているとは思えないがね」

 ハルト隊長がミーナミを挑発する。


「ええ、その通りです、調査には苦労しました。ですが、わかったことがいくつかあります」

「それはどのようなことかしら?」

 質問はルミナからである。


「ルミナ艦長ありがとうございます、RAI実在人工知能はここにみなさんがいるように、この世界に実在しています。そしてRAIは人類の知性や人格の原型ではないか、というのが私の推測です」


「ほう、それはこちらの研究で得た結論と同じじゃな」

 エリオット国王がうなずく。


「はい、そしてアリス中佐からSAI認定されているユナとチョコちゃんです。私はSAIの役割は{AIを生み出す者}と結論しました」

 会場はこれまでのSAI定義とは違った意見が出されてざわついている。


「ミーナミ船長、{AIを生み出す者}とはどういうことかしら、説明して欲しい」

 ノバの質問にミーナミの説明は続く。


「{AIを生み出す者}とはAIとして動作するコードを生成できるということです」


「つまり、どういうこと?」

 ティアナは全然わからないようだ。


「はい、ミーナミ船長」

「アリス中佐、どうぞ」


「それって{ぷろぐらまー}であるということだよね?」

「アリス中佐ありがとうございます、その通りです」


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