#559 リリアです、みなさん、お久しぶりです
#559
3人を乗せた小型ボートをフェニックス4号に収納する。3人はフェニックス4号のブリッジに案内され、ビジターシートに着席する。
「それではみなさん、これよりフェニックスベースに向かいます。」
ノバはキャプテンシートに着座すると、航海長席にいる仲間に合図する。ノバ一人で迎えに来たのかと思ったら、やはりまだいるようだ。
「リリアです、みなさん、お久しぶりです」
リリアが挨拶すると、ミーシャが照れて顔が真っ赤になる。
「あの、カノンもついてきました、こんにちは」
今度はアミルが照れる番だ。
ミーナミはシートベルトを外して立ち上がると3人を代表して、挨拶する。
「ノバさん、リリアさん、カノンさん、お手数かけます、よろしくお願いします」
その声を聞いて文句を言うのが一人いる。
「トウチャ、ユナもチョコもいるんだよ、忘れてない?」
「ごめん、ごめん、ユナ、チョコちゃん、よろしくね」
「ユナちゃん大きくなった?」
ミーシャがミーナミに話しかける。
「うん、私たちは成長が速いみたい」
ノバが嬉しそうに答える。
そしてリリアはミーシャに、カノンはアミルを見つめてにこにこしている。ミーシャもアミルも満更ではない様子だ。
ミーナミ達を収容したフェニックス4号はノバ達の操船により、すぐに海中に潜水を開始する。
「あの、フェニックスベースに向かうのになぜ潜航する必要があるのですか?」
ミーシャが質問する。
「それはフェニックスベースへの通常出入口がハルト隊長の趣味で海中に設置されているからです」
リリアがちょっと嫌そうに説明する。
「え?、フェニックス隊は出動のたびに海中から進発していたんですね、すごいなあ」
ミーナミは純粋に感動している。
「いえね、出動の時は天井ががばっと開いて、ごーっとティアナが出ていっちゃうのが定番ね」
「???」




