#その55 ノバ了解、4004番バース入港同期信号確認、本船とシンクロ開始
#その55
「了解、ノバ、4004番バースへのデータ航路入力、座標軸合わせて」
「ノバ了解、4004番バース入港同期信号確認、本船とシンクロ開始」
「ノバ、おかしな誘導信号がないか、確認してくれ。」
「ノバ了解、特におかしな点はないよ、暗号キー通りだよ」
「ルミナ、ノバ、これより本船はインタワープステーション4004番バースに入港接岸、係留する。慎重にやってくれ。」
「船長、了解!」
IWSの接岸予定のポートからは宇宙船の誘導信号が発信される。この信号はもちろん暗号化されており、キーは先に送られてきている。
この信号に誘導されつつ宇宙船を操船して、入港する。誘導信号を偽造すれば、宇宙船を好きな場所に誘導し、乗っ取ることが可能なため、厳重な暗号化が施されている。
I
WSに近づくと肉眼でもわかるようにデコレーションされた誘導信号が宇宙船ルミナまで伸びていることを視認する。ポート口には4004と大きくディスプレイされており、目的地はここで間違いないようだ。
ルミナとノバの正確無比な操船により宇宙船ルミナはしずしずとゲートをくぐり、無事にインターワープステーション14004番バースに接岸する。バース側よりアームが伸びてきて、宇宙船ルミナを固定し、係留ロックを完了する。
「ルミナ、ノバ、ありがとう。接岸完了だ。」
「船長、ノバはね、このインターワープステーション1でいろいろな情報を集めて完璧なナビゲートを目指すからね!」
ノバはそういいながらハルトにまとわりつく。そしてルミナも負けじと反対側からハルトの腕を取る。こうして宇宙船ルミナは無事にインターワープステーション1に入港する。インターワープステーションは、問題なく宇宙船ルミナの接岸を受け入れる。
「宇宙船ルミナのみなさん、ようこそインターワープステーション1へ!。」
入港後、インターワープステーション1とネットワークをルミナが接続するとステーションAIが繰船室のメインモニタに現れる。
「インターワープステーションの特徴をご紹介します。このステーションでは・・・」
モニタからはステーションの概要から始まり、注意事項、最後はステーション内ショップの宣伝に広告、広告の嵐・・・まあ予想通りの内容だ。
ショップ情報や買い物は宇宙船ルミナにもあるタブレット式端末からも得られるし、購入も可能のようだ。
「ああ、ありがとう。ところでこのステーションで補給をしたいのだが・・・」
「はい、ご希望の品があればリストアップしてくださいね!」