#その53 ああ、俺もノバのことは大好きだよ、ノバはとっても可愛いよ
#その53
「わあーい!うれしい!」
そう言って、ノバはハルトに抱きつく。
そしてそのままハルトの顔に自分の顔を近づけるとキスをする。実体のないRAIとのキスであってもなぜかハルトは感じてしまい気分がいい。ノバの見た目はまだ少女であり、元のいた世界のモラルにしばられるハルトにとっては罪悪感を感じてしまう。
「ん・・・・」
「あ・・・ん・・・・」
しばらくキスを続けたあと、ノバは唇を離す。そして言う。
「ねえせんちょ、恋人同士っていちゃいちゃするんだよね」
そういわれてもハルトはノバと恋人になったつもりはない、が・・・。
「そうだな、恋人同士なら男女がくっついて、いろいろお話をしたりするかなあ」
「じゃあ、せんちょとノバもそうしようよ」
そういうと、ノバはさらにハルトの首筋にぺっとりとくっつく。
「ねえ、ハルト、私、ハルトのこと好きだよ。ハルトは?」
「ああ、俺もノバのことは大好きだよ、ノバはとっても可愛いよ」
そんな会話を続けているうちに首筋に張り付いたままノバはうとうとし始める。
そんな頃合いを見計らったかのように、ルミナが船長室に入ってくる。等身大ルミナはノバに対抗してか、白いワンピースを着ている。黒髪ロングをサイドにまとめてちょっと大人っぽい。
ハルトの下着フェチをどこで知ったのか、ブラウスの肩口にはキャミソールとブラジャーの4本線が見えている。
「ハルトさん、ノバは可愛いでしょう?。」
「まあな、でも、ルミナはもっと素敵で美人で可愛いからな」
「本当ですか?」
ルミナはそういうと、ハルトの顔をじっと見つめて抱きつき、そしてキスをする。
ルミナとキスをしてもいまのところは感触は感じない。それでも、不思議なことにルミナとキスをしているという雰囲気がハルトの興奮をちゃんと高ぶらせてくれる。
「ん・・・んん・・」
「ルミナ、可愛いよ、素敵だ。」
ハルトはそういうと、キスをしたままルミナの胸元にそっと手を伸ばす。
「ん・・・んん・・・」
ルミナはキスをしながら、ちょっと体をくねらせる。そして、ルミナの胸をそっと触る。