#523 リリアちゃん、彼氏欲しくなーいカナ?
#523
「あらー、その反応は欲しいってことカナ?」
「まあ、欲しくないと言えばうそになりますけど・・・」
ミーシャも酔っているので口が滑ってしまう。それを聞いたルミナはさらに絡んでくる。
「ちょうど、いい子がいるんだけどなあー」
そういってルミナはリリアを手招きする。
「リリアちゃん?」
「ルミナ艦長、なんでしょうか」
「リリアちゃん、彼氏欲しくなーいカナ?」
酔ったルミナは普段の冷静さとはうってかわり、大胆かつねちねちとしつこい。
そんな艦長ルミナの言動に真意を測りかねてリリアが戸惑っていると、{いえす}と受け止めたらしく、さらに強く押す。
「そりゃあ、いい人いれば、ですけど」
「そうよね、いい人いたら欲しいよねー」
ルミナはそう言うとミーシャの方を見て、手招きする。
「で、リリアちゃんも知っている人なんだけどね、どう?」
ルミナはそういうと、手招きしたミーシャをリリアの前に立たせる。
「リリア、こちらミーシャさん、ミーシャさん、こちらリリア、どう?」
ルミナはリリアとミーシャがついこの間、インターワープステーションでデートのまねごとをしたことは知らない。
リリアもミーシャもこれ以上ルミナに絡まれるのは勘弁なので、ルミナの聞き方からして、リリアがミーシャに気があるように誘導する。
「え?突然言われても・・・」
「いい人ダヨネー」




