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#522 ミーナミさんとノバさんの結婚にかんぱーい!

#522


「これでミーナミとノバの二人は結婚を誓い、指輪を交換し、女神ソフィア様の下、正真正銘の夫婦となった。そのことはまたここにいる全員が証人となる、おめでとう」


 女神ソフィアはそう宣言すると、お幸せにとつぶやきを残して、消えていく。


「では、みなさん、二人の結婚を祝って、乾杯といこうかの」

 ソフィアが消えるとすぐにエリオット国王が仕切りはじめる。


「はい、それではみなさんご一緒に・・・ミーナミさんとノバさんの結婚にかんぱーい!」

 ハルトの音頭で全員が一斉にグラスを高く掲げて乾杯する。そしてそのまま宴会となる。


「いやあ、めでたいな」

「ほんとね、でもこれでまた一つフェニックス隊も安泰ね」


「そうだな、まあ今までも安泰だったけどな」

「お二人ともおめでとうございます」


「ノバさん、おめでとう」

 ハルトはみんなとビール片手に乾杯してまわる。


 そんな和やかな宴会ムードの中、エリオット国王がマイクを持って会場の中央に進み出る。


「えへん、皆さん本日はフェニックス隊ミーナミ・サンドラ船長の昇進試験に協力していただきありがとうございました。無事合格することができ、ミーナミさんは中尉、正式にフェニックス4号の船長に就任しましたのでご報告いたします」

 会場内には拍手が沸き起こる。


「それでは、この場でミーナミ・サンドラ中尉とノバ・サンドラ中佐夫妻にご挨拶をしてもらおうかの」


 そういうとエリオット国王はマイクをミーナミに渡す。ミーナミはノバと一緒に壇上中央に立つ。


「みなさん、本日は私たち二人のためにこのような結婚式をしていただき、誠にありがとうございます。また、私ミーナミをフェニックス隊の末席に加えていただけるとのこと、こちらも大変うれしく思います。ただし、私はまだ学生の身分です。妻となったノバと娘のユナのために宇宙大学において勉学に励み、最短で卒業し、フェニックス隊に戻ることができるように全力を尽くす所存です。本日はありがとうございました」


 ミーナミとノバがぺこりと頭を下げると拍手が起こる。そしてそのまま宴会はさらなる深みに突入する。


 宴会が始まり、だいぶ酔いが回ってくる。酔って目がとろーんとしてきたルミナが、隅の方でアミルと飲んでいたミーシャを捕まえて絡みだす。


「ミーシャさん、彼女、欲しくない、ですか?はあと」

「ルミナ艦長、いきなり何を言っているのですか?」


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