#495 ユナちゃんも含めて3人はどうしたいと考えているんだ?
#495
ハルトはそれがRAIなのではないかと思っている。ルミナやティアナ、他のRAIは心だけを具現化したものというのが、ハルトの結論だ。
っとRAIは人類を生み出したソフィア様のような神が体に入れる心として準備したものなのだろう。
翌朝、ミーナミとユナを抱っこしたノバは旗艦ルミナス内ハルト隊長の元に出頭する。そこにはルミナも同席している。
「ミーナミ君と、ノバ、今後のことを相談したいと思って、来てもらったんだ」
ハルトはさっそく話を切り出す。
「私もハルト隊長とお話をしたいと考えていました。ノバさんも同じです」
ミーナミはそういうと、ノバと顔を見合わせてほほ笑んでいる。
「二人、いやユナちゃんも含めて3人はどうしたいと考えているんだ?」
ハルトに聞かれてミーナミが答える。
「私はこのままノバさんとユナと一緒に暮らすことができるのがいちばんうれしいのですが、まだ宇宙大学学生で修行中の身であります。そこで、一旦学校へ戻り、卒業したいと思います。」
「ノバはミーナミと離れ離れになってもそれでいいのか」
ハルトに聞かれて今度はノバが答える。
「私はミーナミさんと離れ離れになるのは嫌だけど、ミーナミさんの成長を止めてしまうのはもっと嫌だよ、だからミーナミさんの希望通りでいいよ」
ユナはノバの腕の中ですやすやと寝ている。
「よし、わかった、じゃあ、こうしようじゃないか」
ハルトはユナの誕生以来どうするのが二人にとって一番いいのか考えていた。
「ミーナミさんの宇宙船マンディ号を旗艦ルミナスに搭載したまま修理を続けて、惑星ルクレアを離脱、インターワープ3を経由して、インターワープステーション3ベータにミーナミさんとミーシャさん、アミルさんを送り届ける計画でどうだ?」
ミーナミはハルトの提案を聞いて、即答する。
「そこまでしていただいて、文句があろうはずはありません」
「よし、じゃあもう一つ、ミーナミさんは、宇宙大学とその先に大学院まできちんと卒業できた暁にはこのスペースレスキュー隊フェニックスで働いてもらうというのはどうかな?」
ミーナミはハルト隊長の提案を聞いて、目を輝かせる。憧れのスペースレスキュー隊フェニックスで働けるかもしれないのだ。
「とてもうれしいです、自分はフェニックス隊でお役に立てるようにしっかり大学で学び可能な限り吸収してきます」
「ノバ、それでいいな」




