#493 私たちにも赤ちゃん、欲しくない・・・?
#493
その夜のこと・・・
旗艦ルミナスの隊長ハルトの部屋の両隣は、ルミナとティアナの部屋である。ハルトは自室で久しぶりにアニメを見ながら、グラスを傾けている。
「ノバとミーナミ、それに娘のユナちゃんまで誕生しちゃうんだから、この宇宙にはまだまだ分からないことが多いな」
そんなことを考えながら、ハルトは一人思索にふける。
「ノバとミーナミが夫婦かあ・・・結婚と同時にユナちゃんっていう素敵な娘さんもできて、幸せだねえ」
そんなことを考えていると、ハルトの部屋のドアがノックされる。
「はい」
ハルトが返事をすると、ルミナが入ってくる。
「ねえハルトさん、今いい?」
「うん、もちろん、いいよ」
「あのね、ハルトさんにちょっと相談なんだけど・・・」
「なーに?」
ルミナはもじもじしながら言う。
「あのね・・・そのね・・・私たちにも赤ちゃん、欲しくない・・・?」
「えっ?」
ルミナの突然の提案に、ハルトは戸惑う。
「だってね・・・私たちって結婚してからもうずいぶん経つし・・・」
「そうだね」
ハルトがそう答えた瞬間、ルミナはハルトに抱き付いてキスをする。
「ルミナ、大好きだよ」
ハルトはそういうと、ルミナに改めてキスをする。
その甘い雰囲気を打ち破るかのように、もう一方のドアがばーんと開け放たれる。
「ハルト隊長、ティアナ、ここに参上!」
「ティアナ・・・」
ハルトは突然の乱入者に絶句する。
「ルミナ、抜け駆け禁止!」
ティアナはそういうと、ルミナを押しのけてハルトに抱きく。




