#492 女の子の名前は・・・
#492
「・・・ユナ」
ミーナミの問いかけにノバが口にした女の子の名前はユナ、である。
「ユナ、ユナ、ユナちゃん、うん、いい名前だね、この子の名前はユナに決めよう」
ミーナミは何度もユナと口に出して呼んで、ユナに決める。
「ユナちゃん、オカチャンだよ」
「ユナ、オカチャン?」
「そうそう、ユナがあなたの名前だよ、オカチャンが考えてくれたんだよ」
「ユナ、ユナ・・・」
ユナは自分の名前を何度も呼ぶ、ユナを気に入ってくれたらしい。
「オトチャン、ユナ、しゅき?」
ユナはミーナミの顔をじっと見つめて尋ねる。
「もちろん大好きだよ、ユナは可愛いねえ」
ミーナミはそういってユナを抱っこする。
「ルミナさん、ちょっとお願いがあります」
ノバが唐突にルミナに話しかける。
「なに?改まってどうしたの?」
「私、ミーナミさんと結婚したいのです」
「ミーナミさんは?」
ルミナがミーナミに聞く。
「自分もノバさんと結婚したいです」
「ノバ、それで?」
「はい、ミーナミさんと結婚してから、この娘をうちの子にしたいのですが、できるでしょうか?」
ノバがミーナミと並んで娘ちゃんを抱きかかえてルミナに尋ねる。
「ええ、もちろんOKよ、おめでとう」
ルミナはそういうと三人のもとにやってきて三人をぎゅっと抱きしめる。
「じゃあユナちゃんのことも、よろしくね」
ルミナの言葉にノバとミーナミが頷く。
その横で娘ちゃんがすやすや寝息を立てる。
こうしてスペースレスキュー隊フェニックスに新しい家族が増えたのである。




