#481 ノバさん、そういってもらえると、うれしいです
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その時、ドアがすっと開いて、数人が入室する。
「お待たせしました、スペースレスキュー隊フェニックス隊長ハルトアマギです」
「同じく旗艦ルミナス艦長ルミナです」
「航海長ノバ・アストラです」
「ノバ殿の眷属、チョコ・ショコラでござる」
チョコはノバの肩の上からミーナミ達に挨拶する。
「レスキューメカコントロール担当リリア・オパリナです」
「同じく補助のカノンです」
ノバが気を利かせてくれたのか、ミーシャとアミルのためにリリアとカノンを同席してくれたようだ。
リリアとカノンを見て、ミーシャとアミルが急に緊張してそわそわしている。
「フェニックス隊工場長アリス・フレッチャーです、何でも作るよ」
「ミーナミさん、ミーシャさん、アミルさん、このたびはレスキュー活動に助力して頂き、本当にありがとうございました。とてもうれしかったですよ」
ハルト隊長はそういって立ち上がると握手を求めてくる。
「いえ、こちらこそありがとうございました。とても貴重な経験をさせていただきました」
ミーナミが緊張しながら答える。ミーシャとアミルも続いて握手をする。
「さあ、堅苦しい挨拶はこれまでにして、パーティに移りましょうか」
ハルトがそういうと、背後のパーティションが取り払われて、付近はパーティ会場に模様替えす る。
「さあ、みなさん、テーブルへ移動しましょう」
ハルトに促されて、ミーナミ達はごちそうがあふれているテーブルに着く。
「それでは、みなさんの活躍に感謝して、乾杯!」
ハルトの音頭で一同グラスを高々とあげて、祝杯をあげる。そしてパーティが始まる。
「ミーナミさん、本当にありがとうございました」
ノバはそういって、ミーナミのグラスに飲み物を注ぐ。
「ノバさん、そういってもらえると、うれしいです、我々はまだ半人前なので、大したことはできませんが、これからもお役に立てればと思います」
ミーナミはノバと親しく話しをして、心臓がばくばくしているのを悟られないようにすることに必死だ。




