#その48 【挿絵ノバ制服】ノバ、それじゃあ本船の基幹システムに接続することを許可する
#その48
「なんだと!回避はできるのか?」
「このままだとこの船に衝突します。」
「そうか・・・そろそろノバに働いてもらうか。」
ハルトはそういうと、ノバを操船室に呼ぶ。
「ハルト船長、私に何か用かしら?もしかして私の魅力に気が付いたとか?」
ノバはおちゃらけて言う。
「ノバ、小惑星がこの船に向かっている。このままだと衝突するんだ。ノバはこの小惑星を回避することができるか?」
「船長さん、小惑星回避なんて、そんな無理難題を私に押し付けて、あわよくば私の責任にして私をスクラップにするつもりなの?」
「そうじゃない、ノバにはその小惑星を避けて、惑星アルメリアに向かう航路にこの艦をナビゲートして欲しいんだ。できるか?」
「なんだ、船長、そんなこと・・・ということは私は航法ユニットとして実力を見せればいいわけね」
「そうだ、小惑星の軌道が変わったことで、重力場の様子が変化している。それを考慮しつつ、脱出させてくれないかな」
「もちろん、やるわよ。私が小惑星の衝突を回避して惑星アルメリアに向かう航路をナビゲートするわ」
「よし、話は決まった。ノバ、それじゃあ本船の基幹システムに接続することを許可するよ、ルミナいいね?」
「船長、そろそろノバの実力も見たいし、いいと思います。」
「へへ、そうこなくっちゃね。」
ノバはそういうとRAI航法ユニットとして宇宙船ルミナ基幹システムに接続を開始する。
50cm3Dビジョンのノバの体から、数本の仮想光ケーブルが伸びると、ルミナの実物大3Dビジョンに吸い込まれるように接続される。
「ルミ姉、接続許可を頂戴!」
「ルミナ了解、ノバと接続します。」
ルミナはそういうとノバを座っている自分の前面で抱きかかえる。しばらくすると正面メインモニタに付近の宇宙図が詳細に表示される。そこには暴走して迫りくる小惑星、小惑星ベルト、コロニー、ルミナがいた惑星などの相対位置が正確に描画されている。
「これは、すごい。」
ハルトはそう叫ぶとモニターに目が釘付けになる。
ノバ・アストラ 宇宙船ルミナス制服姿