#478 ルミナよりミーナミ船長、これよりマンディ号を旗艦ルミナスに収容します
#478
「ざぱーん」
水音を立てながら、フェニックス3号、マンディ号、そしてだいぶ姿が変わった高速飛行物体が着水する。
「リリアよりノバ姉、フェニックス2号がまず高速飛行物体を確保隔離するね」
フェニックス2号はコンテナを降ろすと、燃えカスのようになった高速飛行物体をアームを伸ばして収納する。
「ノバよりミーナミへ、これでレスキューは終了です、ご協力本当にありがとうございました」
「ミーナミより、少しでもレスキューのお手伝いができてよかったです」
ミーナミもほっとしてノバの返事をする。
「こちらスペースレスキュー隊フェニックス隊長ハルト・アマギだ、宇宙船マンディ号の皆さん、レスキューへの協力ありがとうございました、非常に感謝しています」
ミーナミは神のように思っていたレスキュー隊隊長ハルトに声をかけられて、驚く。
「ハルト隊長、はじめまして、そのようにお褒め頂き光栄です」
ミーナミはモニター越しに直立不動のまま返事をする。
「さあ、傷んだマンディ号を旗艦ルミナスに収納して、修理したいと思うのだが、いかがかな」
ハルトの思いがけない提案にミーナミは一瞬とまどうが、もしかしたらノバさんに会えるかも、と考える。
「もちろんです、よろしくお願いします」
ハルトはミーナミの返事を聞くとすぐに行動を起こす。
「よし、話は決まった、旗艦ルミナス、ルミナ艦長、こっちへ着水して、宇宙船マンディ号を収納してもらえないか」
「ルミナ了解です、すぐに着水します」
あっ、これも有名なルミナ艦長だ、いい声だなあ、ミーナミは感動する。
そこに現れたのは旗艦ルミナスだ。ミーナミが想像していたよりもずっと大きくて、ずっと素晴らしい宇宙戦艦、いやレスキュー艦だ。
「ルミナよりミーナミ船長、これよりマンディ号を旗艦ルミナスに収容します、乗組員は全員船外に退船をお願いします」
「ルミナ艦長、ミーナミです、承知しました、これより全員退船します」
「よし、ミッション終了だ、全員退船」




