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#469 惑星ルクレア衛星軌道周回中に高速回転している未確認物体を発見

#469


 ミーナミは操船室のパネルの角に肩をぶつけて顔をしかめる。マンディ号は難なく回転物体を回避することに成功する。


「サーシャより、回転物体は惑星ルクレア衛星軌道に向かって高速飛翔中、このまま飛行した場合の予想最終落下地点をモニターに出します」

 サーシャが最終落下地点をモニタに表示する。


「ここは、確か」

 ミーナミはそういうと、さっき撮影したばかりの惑星ルクレア地表写真を重ねて表示する。


「あっ、そこは旗艦ルミナスの停泊場所じゃないか」

 ミーナミはそう叫ぶと同時に、通信用マイクをわしづかみにする。


「メーデー、メーデー、こちらマンディ号、スペースレスキュー隊フェニックス応答してください」

「・・・・・」


「メーデー、メーデー、こちらマンディ号、スペースレスキュー隊フェニックス応答してください、ノバさん、応答してください」


「こちらスペースレスキュー隊フェニックス、ノバです、聞こえますか」

 やった、フェニックス隊ノバさんから応答だ。


「ノバさん、宇宙船マンディ号船長ミーナミです」

 あれ、ミーナミってこの間デートらしきことをした宇宙大学の学生さんがミーナミだった・・けど、詮索は後回しだ。


「ノバより、ミーナミ船長、何が起こっていますか」

 ノバはいつもの冷静さを取り戻して、さっそく状況を聞いてくる。


「こちらマンディ号、惑星ルクレア衛星軌道周回中に高速回転している未確認物体を発見、現在その物体は惑星ルクレアに向かって高速接近中」

「ノバより、状況はわかりました」


「こちらの予測では旗艦ルミナスが目標地点と思われます」

「ノバよりミーナミ船長、情報ありがとう、そちらは大丈夫ですか」


ノバは宇宙船マンディ号の状況を調査しつつ、自分の状況の調査も急ぐ。


「ハルト隊長、聞いた通りだよ、未確認物体急速接近中だけど、把握できてる?」

「ハルトより、おう、先ほど認識したばかりだ、方位0405,距離100000,到達予想時間はあと20mtってとこだ」


「ノバより、ハルト隊長、命令をだして」


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