#465 ミーナミ船長さんはレスキュー隊ノバさんに確か一目ぼれだったよねえ?
#465
「ああ、そこを飛び回っているドローンからなぜかレスキュー要請が聞こえてしまった」
「アリス、ドローンで拾ったレスキュー要請を、こっちの端末に繋げてくれ」
「アリス了解、こちらでもモニターします」
「ノバ、ご指名だよ、レスキュー要請から場所の特定を頼む」
「ノバ了解、やってみるよ」
一本のレスキュー要請でバカンス気分はたちまち霧散して、スペースレスキュー隊フェニックス全員がてきぱきと対応を始める。
「メーデー、こちらマンディ号・・・」
「マンディ号、聞こえますか、こちらスペースレスキュー隊フェニックノバです」
なぜ自分の名前を知っているのかわからないが、ノバは相手との交信を始める。
「こちらマンディ号、ああ、助かった、聞こえます」
「ノバよりマンディ号、何が起きてますか?」
---------------- マンディ号で何が起きたか
ミーナミ、サーシャ、アミルの3人はインターワープステーション2ベータでノバ、リリア、カノン達とデートを楽しんだ。
だが、最後の最後に起きた事件でノバ達がスペースレスキュー隊フェニックスの隊員であることを知る。
ミーナミ達は少し前にノバ達レスキュー隊フェニックスに助けられたいきさつがあり、レスキュー隊フェニックス、特にノバが憧れの女性となっている。
ミーナミ達はIWS2での休暇を楽しみ、宇宙船操船実習に挑んでいる。課題は宇宙船マンディ号を3人で操船し、惑星ルクレア衛星軌道を一周して帰還するというごく初歩のミッションである。
「もうサンディ号を航行した俺らには簡単すぎるミッションだよな」
サーシャが余裕の笑みを浮かべて言う。
「おい、サーシャ、宇宙では何が起きるのかわからないんだから、油断は禁物だぞ」
「そうだよ、そのサンディ号の操船で、スペースレスキュー隊フェニックスに助けられたばっかりだということは絶対忘れちゃだめだからな」
「はは、ミーナミ船長さんはレスキュー隊ノバさんに確か一目ぼれだったよねえ?」
「おい、サーシャ、ノバさんの名前を軽々しく口にするんじゃないぞ」
「おおー、こわい、こわい」




