#458 まあ、○○○○探検隊のように見えなくもない
#458
ハルトはそう提案すると、みんなも賛成する。朝食を食べ終えると、アリスが準備してくれた探検向きの服装を着こむ。にわか仕込みではあるが、まあ、○○○○探検隊のように見えなくもない。
「さあ、行くぞ」
ハルトはそういうと、みんなを連れて裏山へ出発する。
「はーい」
ルミナの元気な声が森にこだまする。その声を聞いて、ノバもチョコも嬉しそうだ。
「じゃあ、今日はこのルートで行くね」
アリスがそう告げるとドローン型カメラを飛ばす。
「さあ、いくぞー」
ティアナが元気に叫ぶ。そして先頭に立って案内を始める。
「ノバ、山の標高はどのくらいなんだ?」
ハルトがノバに尋ねる。
「一番高い場所で100m±05mというところからな」
さすが航法ユニットのノバだ。こんなところでも周囲の状況把握に余念がないのであろう。
ティアナを先頭にして一行は裏山を登っていく。しばらく歩くうちに開けた場所に出る。どうやらここが山頂のようだ。
「うわー、すごい景色」
ルミナが思わず声を上げる。
「ほんとだあ」
ノバも感動している。その横ではチョコとリリアも目を輝かせている。
「これは絶景でござるな」
「きれいですね」
みんなは思い思いの感想を口にする。そんなみんなを見てハルトは思う。こんな素晴らしい景色をみんなに見せてあげられただけでも来た甲斐があったなあと思う。
そしてしばらく景色を堪能した後、みんなはピックニックシートを広げる。そこにルミナがおいしそうなお弁当を並べて、みんなを呼ぶ。
「みんなー、お昼だよー」
「はーい」
みんなはシートの上に座ると、さっそくお弁当に群がる。そしてワイワイガヤガヤと楽しい昼食の時間が過ぎていく。そんなハルトたちの様子をアリスがドローン型カメラで上空から撮影している。




