#452 もう、2人とも仲がいいんだからあ
#452
そして、黒ネコチョコだ。どうしてもアリスはチョコ用の水着を試作したくて、チョコ型アンドロイドを生成したのだから驚きだ。チョコ少女は黒い水着を着ていて、なんとも愛らしい姿だ。
「みんな、可愛いよ」
ハルトがそういうと、ティアナが嬉しそうにする。
「へへーん」
そんなティアナの後ろから、ルミナが声をかける。
「こらあ、ハルトさんの前でそんなはしたない格好して!」
ルミナはそういいながらも、自分の水着姿を気にしているようだ。
「まあ、いいじゃんかあ」
ティアナはそういって、ルミナに抱きつく。
「もう、2人とも仲がいいんだからあ」
2人のやり取りを笑顔で見ているリリアに、カノンが話しかける。
「あのう、私も可愛いですか?」
そういうと恥ずかしそうに水着を引っ張る。その仕草は可愛すぎて、ハルトだけでなく他の一同まで魅了する。
「もう、みんなかわいいよ」
ハルトはそういいながらも、自分の仲間たちの可愛さにクラクラしそうになるのだった。
惑星ルクレアの砂浜にはビーチパラソルや、ビーチベッドがアリスの手によって既に準備されている。
「海だあ」
ティアナはそう叫ぶと、波打ち際へ走っていく。
「こらあ、ティアナ、ちゃんと準備体操してからだよ」
ルミナがそういうとティアナは振り返って舌を出す。
「わかってるよお」
そう言いながらもティアナは波に足をつけていく。
そして、そのままバシャバシャと海に入っていく。そんな後ろ姿を見て、ルミナは腕を組んで仁王立ちしている。
「まったく、あのお気楽ティアナは」
まあ、ティアナはそのまま宇宙空間に放り出しても生きていけるので、海水ならへとも思わないな。
その横で生成を終えたアリスとマイクロマシン達はビーチベッドに突っ伏して言う。