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#449 ルミナよりノバへ、旗艦ルミナス、着水よーい

#449


「リリアへ、了解、それでは地表へ着陸するポイントを送ってね」

「リリア了解、着陸ポイント送るよ、海上でいいよね」


「ルミナ了解、もちろん、そこでいいよ」

「ハルト隊長、そういうわけで旗艦ルミナス、惑星ルクレア地表に降下、着水します」


 旗艦ルミナスは、量子プラズマツインエンジンの出力を下げると同時に、重力コントローラにプラズマエネルギーを注入し、惑星ルクレア地表に向けて進入する。


 惑星ルクレアはチキュウの約2倍の大きさを持ち、重力が1.8倍にも達する。


 そのために、せっかく人が居住可能な惑星であるにも関わらず、積極的に移住する人種は少なく、そのために地表の砂漠が進み、さらに無人化が進んでしまった。


 このまま放置すれば、タイヨウケイのモクセイのように不毛の惑星にいずれなってしまうであろう。


「ルミナよりハルト隊長、惑星ルクレア重力圏内に入ります。これより重力の影響が高くなります」

「ハルト了解、重力コントローラ正常か?」


「ノバより、大丈夫です」

「ルミナよりハルト隊長、私たちRAI実在人工知能には重力は全く関係ないのですが、人の肉体を持つハルト隊長には1.8倍の重力はきついのではないですか」


「心配してくれありがとう、アリスが携帯Gコンを作ってくれたから大丈夫だよ。これがあれば、チキュウ比1.0倍に保てるから助かるよ」

「ハルト隊長、なら安心です、さらに降下します、地表まで10k」


「みんな、旗艦ルミナスが見えるよー」

 ティアナはそういうと、ウッドハウスを飛び出して、海岸へ駆けていく。実際にはそんなかわいいものではなく、砂煙を残して、爆走していく。


「来た!」

 上空を見つめているときらりと光る点が見えると同時に誰かが叫ぶ。光点はみるみるうちに大きくなる。シルエットは旗艦ルミナス、だ。旗艦ルミナスは、ゆっくりと降下する。


「ルミナよりノバへ、旗艦ルミナス、着水よーい」

「ノバより了解、底部海上用スタビライザー、セットします」


「ルミナ了解、着水まであと・・3,2,1,着水」

 旗艦ルミナスはざぶーんと大きな波を発生しながら、無事着水する。


「ルミナより、無事着水完了、ノバありがとう」


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