#446 マイクロマシンちゃん達、この設計図で、ビルドアップ!
#446
「みんな、無事についたの?そこはどこ?」
ルミナスにいるノバから質問が来る。
「ここは惑星ルクレアの赤道付近にある小さな島だよ、ちゃんと緑化が進んでいるようなんだよ」
ティアナがそういって説明する。
「こんなに緑化が進んでいるなんて、信じられないんだけど」
リリアが疑うようにいう。
「マイクロマシンの働きに私も驚いているけどね」
アリスもびっくりのようだ。
「さあ、じゃあこれからどうしよっかなあ」
アリスが大きな声で叫んでいる。きっと何かとんでもないことを考えているんであろう。
「ねえ、このあたりことはアリスちゃんに任せて、島の中央部を探検してみようっか」
「ティアナ殿、拙者はアリス殿を手伝ってもよいでござろうか?」
チョコはアリスがすることに興味津々のようだ。
「いいよ、いいよ、アリスちゃん、チョコを頼むよ」
「アリス了解、任せて」
ティアナとリリアとカノンの3人はさっそく奥の森に向かって歩き出す。
「行ってらー」
「さて、チョコちゃん、何を作ろうかねえ」
「アリス殿、まずは水の生成機はいかがでござろうか」
「そうね、それはいい考えだよね」
アリスはそういうと、桟橋の上に小型のテーブルを広げる。
テーブルの上に大型の空中浮遊型モニタ、通称エアモニタを展開すると、モニタ上にH2O生成機の設計図を描き出す。アリスは一心不乱に設計図を描いて完成する。
「マイクロマシンちゃん達、この設計図で、ビルドアップ!」
アリスがマイクロマシンに命令すると、フェニックス2号のコンテナからマイクロマシンが一斉に飛び出して、桟橋で竜巻上になる。
その竜巻が消えると、H2O生成機がもうできてるではないか。
「さあ、チョコちゃん、お水をどうぞ」
アリスはそういうと生成機から突き出している蛇口にコップをあてて、蛇口をひねる。蛇口からは勢いよく水が出てくるではないか。
「アリス殿、すごいでござるな」




