表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
443/700

#443 へーきへーき、ちょっと砂をかぶっただけだし

#443


 ティアナは元気よく右舷デッキから出発する。


「カノンちゃん、アリス姉、私たちも行きましょうか」

 リリアはそういうと、フェニックス2号を左舷デッキから発進させる。


 右舷デッキから発進したティアチョコは、猛烈な加速のまま、惑星ルクレア衛星軌道を突破する。


「やっほーい」

 ティアチョコは、惑星ルクレア衛星軌道から一気に大気圏に突入すると、そのまま地表への降下を試みる。


「チョコ、重力コントローラ動かせる?」

「ティアナ殿、もちろんでござるよ、お任せあれ」


 チョコはそういうとブースタ内蔵の重力コントローラを動作させて、降下速度を減速する。


「チョコ、この惑星は緑化が進んでいるね」


「そうでござるな」

 二人は高度1000mほどの高度を保ちながら周囲を見渡す。


「お、いい場所発見!」


 ティアナがそう言って指さしたのは、10kほどの周囲を持つ、小さな島だ。白い砂浜もあるし、島の中央は緑に覆われていて、いい感じに見える。


「チョコ、あそこに着陸するぞー」

 ティアナは、そう言いながら、もう着陸態勢に入っている。


「ティアナ殿、もうちょっと降下速度を落とさないと砂浜にめり込みますぞ」

「チョコ、だいっじょうぶー」

 ティアナはそういうと、ひゅーんと音を立てながら、砂浜に着陸する。


 ずずーんと、周囲に砂をまき散らしながらもなんとか大地に立てたようだ。


「ティアナ殿、大丈夫でござるか?」

 チョコが着陸の衝撃を感じて心配そうにいう。


「へーきへーき、ちょっと砂をかぶっただけだし」

 ティアナは砂をぺっぺと払いながら平然としている。


「ティアナ殿、フェニックス2号を呼んでいいでござるか」

「あっ、忘れてたよ、チョコ、呼んで」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ