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#439 ハルトはルミナを見つめてそう言うと、おもむろにルミナを抱きしめる

#439


「ルミナ、初夜っていうのはね、結婚した男女が初めて一つ布団で夜を過ごすことんだんよ」

ハルトは赤くなりながらルミナに説明する。


「じゃあ、今までハルトさんと過ごした夜はまだまだお試しということになりますね」

「うん、そういうことになるね」


 これ以上の説明は恥ずかしいと思ったハルトはルミナを見つめてそう言うと、おもむろにルミナを抱きしめる。二人は口づけを交わすとベッドに倒れ込み、そして激しく愛し合う。


「あ・・ん・・ああん」

 ルミナはハルトの愛撫に敏感に反応する。


 ハルトはそんなルミナの反応を見てさらに興奮しルミナの体をくまなく愛撫する。やがて二人の体は一つになる。その行為の間中ずっと二人はお互いを求め続けるのだった。


「ルミナ、愛しているよ」

 ハルトはそうささやくと行為を終えて横たわるルミナを抱きしめる。


「うん、私も愛してる・・・」

 二人は何度もキスを交わすと、そのまま抱き合いながら眠りにつく。


 翌日の夜、ティアナがハルトの部屋を訪ねる。ティアナは白いナイトドレスに身を包み、淑やかな新妻に仕上がっている。これはアリスの協力あったに違いない。


「ハルトさん、夕べは初夜だったのに、飲みすぎて寝ちゃいました、ごめんなさい」


 ティアナはしょんぼりとしながらそういうが、きっと一夜目の初夜はルミナに譲ったのであろう。切り込み隊長のくせに細やかな気遣いもできるのがティアナのいいところだ。


「そういうわけで、今夜はこのティアナとお過ごしください」

 ティアナはドレスの裾をつかむと腰を折って深く頭を下げる。


 その仕草はハルトに対して惑星エリシア セリシア王朝王女ティアナ・アマギとして、これまでに最高の敬意をもっているように見える。


 あのガサツなティアナがハルトに出会ったことで、ここまで本物の王女として通用するようになったのだ。


 ハルトはティアナの成長を目の当たりにして感慨深いものがある。


「ありがとう、今夜はティアナと初夜を過ごそうな」

「はい!」


 ティアナはハルトの胸に飛び込むと、嬉しさのあまり涙目になる。そのティアナを優しく抱きかかえてベッドルームに運ぶ。二人は白いシーツにくるまれ激しく愛し合う。


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