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#436 このアリスが披露宴を仕切ってもいいでしょうか

#436


「アリスちゃん、それはそうなんだけど、急(ソフィア様思い付きの)な挙式だったから、準備なんてしてないよ」


「おっと、そうだろうと思いまして、このアリスが披露宴を仕切ってもいいでしょうか」

 アリスはハルトの返事を聞く前に、指をぱちんと鳴らす。


 ブリッジの奥に垂れ下がっていたカーテンがすすーっと開くとそこには見事な披露宴会場が準備されている。


 会場には立食形式の料理が並んでいる。和洋折衷で、寿司に天ぷらに刺身に焼き鳥にてんぷらにラーメンにカレーライスまである。


 飲み物はビールやワインから日本酒まで各種取り揃えている。アリスのマイクロマシン達が新郎新婦の記憶からおいしそうな料理をこしらえてくれたのだ。マシン達、どんどん器用になってくるな、とハルトは感心する。


「これは、すごいなあ」

 ハルトは思わず感嘆の声を上げてしまう。ルミナとティアナも豪華な料理に目が釘付けだ。


「うわわあー、こんなにいろいろ作ってくれてたんだね、アリスちゃん、ありがとう」

 ルミナは素直に喜びを口にする。


「ああー、全部食べたーい」

 ティアナはストレートに喜びを表現する。


「では、みんなでパーティを始めましょう!新郎新婦の入場です!」

 ノバがそういうと、会場の扉が開いて新郎新婦3人が入ってくる。


「それでは乾杯の音頭を、新婦ティアナのご両親でもありますエリオット国王夫妻、お願いします」


「はい、ご指名ですので、親でありながら乾杯の音頭を取らせていただきます。みなさんグラスをお持ちください」


 披露宴の会場は一斉にグラスを手に持つ。エリオットは手元のグラスを高く掲げる。


「それでは新郎新婦の幸せな未来とみなさんのご発展を祈願してかんぱーい!!」


「かんぱーい」

 

それぞれが口にして、披露宴が始まる。開宴後しばらくはみんな自由に飲み食いを楽しむ時間が続く。そろそろおしゃべりでにぎやかになったころ、ノバがみんなに呼びかける。


「それでは、新婦ルミナと新郎ハルトの出会いを再現したビデオレターです」

ノバはそういうと、会場にスクリーンを降ろす。


 そこに最初に映し出される3D映像は、ハルトとルミナが出会った時のイメージ映像だ。



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