#433 ティアナの白無垢結婚衣装
#433
「わかった、わかった、ティアナも神器{ソフィアリング}を使っていいから」
ティアナはハルトの言葉に小躍りして喜ぶ。
「いやったー、さすがは我が旦那様、さっそく、さっそくやってー」
「じゃあ、ティアナちゃん、ここに立ってね」
「こうかな」
アリスに言われてティアナはコスプレリングの中に直立不動になる。
「さっすが、お姫様、姿勢がいいね、じゃあいくよ」
アリスはそういうと、神器{ソフィアリング}をティアナの足元から頭上までゆっくりと動かす。コスプレリングは薄い水色に点滅する。
「さあ、ソフィアリング様、今度はどのような花嫁衣裳を見せてくださるでしょうか」
#ティアナの白無垢結婚衣装
アリスは芝居がかった演技と共にコスプレリングを足元に落とす。そこに出現したのは白無垢を召したティアナ・アマギである。
白無垢ではあるが、金刺繍を施した打掛風のベルトを肩からはおっている。角隠しは今風のカバー風のものだ。
トレードマークの水色の髪の一部だけを結い上げて角隠しの中に収め、残りは背中になびかせている。結い上げた髪に輝く金色のかんざしがいいアクセントだ。
ルミナが純和風美人の代表ならばティアナはお姫様の風格を持つ和洋美人といえる。
ティアナ白無垢
「ティアナ、とってもきれいだよ、素敵だ」
ハルトはルミナの顔色をちらちら見ながらすかさずティアナをほめちぎる。
ティアナの両親であるエリオット国王夫妻も美しくなった娘の異国の花嫁姿に満足げである。
#結婚式挙行
「さあ、ハルト隊長、ルミナ艦長、ティアナ中佐の結婚式を挙行しましょう」
「うん、わかったよ」
ハルトはそういうとルミナを右手に、ティアナを左手でそれぞれの手を取ると、ブリッジにアリスが急ごしらえした神棚に向かう。




