#432 このソフィアリング、コスプレリングって呼んでもいいですかねえ
#432
「ハルトさん・・・」
そんな二人を見てソフィアリングがきらりと光るのである。やっぱり女神ソフィアはどこかで見ているな。
「さあ、みんなにお披露目しようか」
ハルトはそういうと、ルミナを伴ってブリッジに入る。
そこにはすでに男装若侍のチョコ、緋袴を身に着けた巫女さん姿のカノンがいる。そこに白無垢のルミナが加わる。
「ルミナ艦長、お似合いですよ」
「ルミナさん、素敵です」
「ルミナさん、美しいよ」
みんなから称賛の声が上がる。
「みなさんありがとうございます」
ルミナはそういうと、ハルトの腕にそっと手を添える。
こうして和装に身を包んだ3人娘がそろったので、旗艦ルミナスは大盛り上がりだ。そんな様子を見ていたアリスがぼそっとハルトにささやく。
「ハルト艦長、このソフィアリング、コスプレリングって呼んでもいいですかねえ」
「おおっ、いいんじゃないかな」
「ちょっとちょっと、ちゃんとソフィアリングって呼ばないと変身できないからそのつもりでいてね」
どこからかソフィアの声が聞こえるが、まあ本気じゃないからどっちでもいいだろう。ハルトはコスプレリングと呼ぼうとそっと決めたが。
女神ソフィア様提供の神器コスプレリングのおかげで、遠足中の旗艦ルミナス艦内は大いに盛り上がっている。
「ルミナ艦長、せっかく白無垢を着ているのだから、ハルト隊長との結婚式をもう一度やりましょうよ」
「そうね、この間のは結婚式っていうよりも結婚の義式だったから、こんな素敵な衣装でハルトさんと御式を挙げられるなら何度でもやりたいなあ」
ルミナはそういうとうっとりする。
「ちょっと待ったー、結婚式ならこのティアナも当然ハルトさんの左夫人として、出席しないとだめだぞー」
そこにティアナが待ったをかける。




